衛澤のどーでもよさげ。
2007年09月21日(金) まったく。

今日も今日とて外食仕事。今日の仕事先はハンバーガーショップです。「ハンバーガー」という文字列を見ただけで三年前の仕事のすべてが頭の中に走馬灯ですが、最近その話ばかりなのでそれは横に置いといて。

昼下がりのこと、原稿用紙の桝目をこつこつと万年筆で埋めていた私の隣席に女子高生の群れがやってきました。Mクドナルド名物と言ってもいいのではないかと思うほど、Mクドナルドでは女子高生の群れと甲高いお喋りに遭遇します。価格設定のためでしょうね。
体調がよろしくないときは彼女等の甲高く辺り憚らない喋り声(ありゃ「話し声」じゃない)が聞こえるだけで比喩ではなくほんとうに頭痛がはじまってしまう私ですが、ここのところ調子が整っているようで隣席でぎゃーぎゃー(ありゃ「キャアキャア」なんてかわいいものじゃない)言われても書いていられました。短編小説を一本仕上げましたよ。何て偉い私。

女子高生と言えばアイドルタレントが気になる御年頃。やっぱり「Myojo」なんか鞄から取り出して(もう「明星」じゃないんですよ)この子が好きだあの男は好かぬなどという話題について機関銃のように喋りまくります。
その中で「これ、岡本健一の息子。岡本健一知ってる? うん、ウチのお母さんが好きなんよ」という御話が。どうやら親子でJファンらしい。

ええ、そのような親子は結構多いんですよ。J氏の戦略にはまっている状態の人たちですね。私ももとJヲタクですからよく知っています。
いま? いまの私のJの智識は薄いんですよ。全員のフルネームが言えるのはAが付く五人組までです。 KJ8なんて「8」と言いつつ実は七人というとこr

しかし、岡本健一氏の全盛期と言えば私が高校生だった頃で。ええ、私とそれほど年齢差がないんですのよ岡本氏。それを思うと、自分にも高校生の娘がいてもおかしくないんだな、なんて感慨深く思ったりします。
その一方で、「おれは岡本くんと握手したことがあるんだぞ」などとプチ自慢しそうになったりもして。

そして思います。自分にも「おとなは! まったくおとなは!」と思っていた時期があったな、と。
でもその当時思っていた「おとな」の年令になってみて判ったんですよ。「おとな」と「大人」とは違うということ。「おとな」はおとなではない人たちが思っているほどきちんとしてはいないということ。おとなではない人たちが思うほどきちんとしていては「おとな」なんてやっていられないということ。

だから、おとなではない年令の人たちが「おとなは! まったくおとなは!」と憤っていても、「かわいいなあ」と思ったりしちゃうんですね、最近は。
こどもが不幸なことを「おとながきちんとしていないからだ」なんて言う人たちもいますが、逆でしょう。こどもがおとなに大人を期待しすぎているんです。そして現実を見て勝手に裏切られたと思って憤るんです。そりゃ八ツ当たりってもんです。

でも、こんなことをまだおとなでない年令の人に言っても到底理解はできないから、私は「はいはい、御免なさいね」と言っておくことにしています。「御免なさい」は言って言い過ぎる言葉でもありませんしね。
左様に、私は「まったく」なおとなになりました。でも、なってよかったと思っています。御陰で「おとなは!」と思っていた頃大嫌いだった自分がいまは好きですよ。

でもな。
ぎゃーぎゃー女子高生らしいことをいっぱい喋っていた合間にこちらを見て「何や、おっさんやん!」とか言うのやめれ。ファストフード店で書きものしているのが学生ばかりとは限らないんだぞ。
おっさんがファストフード店で仕事して悪いかよう(つд`*)


【今日のお買い得】
ミ◎ドのリッチドーナツは多少リッチなお味でした。


エンピツユニオン


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