衛澤のどーでもよさげ。
2006年11月11日(土) おれはどこだ。

昨日、かかりつけの心療科医に借りた「うつうつひでお日記」がおもしろかったので、昨日のうちに読了した。鬱病持ちの私には共感できる部分も多く、何よりアルコール依存と鬱とを抱えて不安定な状態なのに、吾妻氏は毎日少なくとも原稿を二頁と日記はきちんと描いていたのだということに励まされ、「自分もがんばらねば」と発奮したりした。読んでいる間は。

読み終わってしまうと急激に対象のない焦燥感(抑鬱の独特の症状)が出てきて、慌てて眠剤を服んで眠った。不安も恐怖も焦燥も眠ってしまえば判らなくなる。
しかし、一サイクル(レム睡眠とノンレム睡眠のサイクル一ツ分。約二時間)で目が覚めてしまい、今度は眠れない。眠前の焦燥感は引き続いていて、それがひどくなって今度は対象のない恐怖(対象が判然としない恐怖感は精神医学では「不安」と称するが、ここでは「恐怖」と言った方が当を得ていると判断)が全身にまといついてどうにもならない。不安発作の主症状である過呼吸が起きそうだったので意識的に深呼吸をしつつ、久し振りに頓服として処方して貰っている精神安定剤を服む。
そして、ようやく再び眠った。

次に目覚めたのは夜が明けてからだったが、眠くてたまらない。眠くてたまらないのに目が覚めるとは何たる理不尽か、と思う暇もなく気分降下。「原稿書きたい」という強烈な欲求と、倦怠感が著しく強くて身体に一切の力が入らないことが一人の人間に同時に起きている裏腹さにひどく焦る。
もう一回、精神安定剤を服んで、少し眠った。

これでようやく症状が治まった。つい先日まで元気満々だったのだが急にどうしたかと言えば、これはおそらく「うつうつひでお日記」のまえがきにきちんと書かれていた注意を守らなかったため。まえがきにはこう書かれている。
「一気に読むと鬱になるかもしれないので注意してください」
だいたいにして鬱病持ちは他人の鬱症状を無意識に取り込んでしまって自分の鬱をひどくしてしまいがちだ、ということくらいは知っていたはずなのに何をしているか自分。何年鬱やってんだ。

こんな例もあるので、これから「うつうつひでお日記」を読む人は御注意ください。て、私が言うまでもありませんね。


【今日の真面目な話】
このガンダムは気迫に満ちて、ほんとうに恰好いいと思う。


エンピツユニオン


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