2005年04月27日(水) はじめて知ること。
ジムでバーベルスクワットをやっていました。バーベルを肩に担いで立ったりしゃがんだりする運動です(大雑把な説明)。まだはじめたばかりのぼくは20kg×2+シャフトという負荷で10回×3セットをやっています。正直、1セット10回が限界でした。
2セットめの途中で顔馴染みのおじさんが「兄ちゃん、これ使えや」とベルトを差し出してくれました。リフティングベルトです。腰に巻く太いベルトです。
そういうものはリフティングやボディビルを専門にやっている人でもなければ必要ないものと思って、ぼくはこれまで使ったことがありませんでした。
で。今日は勧められるままにベルトを締めてバーベルスクワットをやってみたのですが、やってみて吃驚であります。
40kg×10回が1セットのぎりぎり限界だったのに、ベルトを締めたら楽に40kg×12回を3セットできてしまったのですよ。「たかだか2回の差」と思いましたか? ウエイトの上げ下げをすることがない人には判りづらいかと思いますが、この差は大きいのですよ。40kg×12回ができたということは、ぼくは50kgを担いで10回近くスクワットできるだけの筋力がついている可能性があるのです。
ベルトひとつで挙上できる重さがこんなに変わるものかなと、まだまだ自分の知らないことは沢山あるのだなと、驚くと同時にうれしくなったのでした。
ベルトはジムの備品かとぼくが訊ねると、おじさんはこう答えてくれました。
「これは個人のもの。でも使うといい。他人のものは自分のもの、自分のものも自分のもの」
ジャイアニズム炸裂であります。「あんたジャイアンだろ」と突っ込みたくて仕方がありませんでしたが、♪おーれはジャイアーン♪と返ってくる可能性が低そうだったので我慢しました。
さて、それから時間を隔てて、裁判所に出掛けました。当県の地方・家庭・簡易裁判所はひとまとまりになって城の濠端にあります。建物が「ロ」の字型に建っていて、「ロ」の真ん中は何故かテニスコートです。
それはさておき。
戸籍の訂正申立のための書類を貰いに行ったのです。必要書類を貰うだけと思っていたのですが、裁判所って丁寧ですね。面談室に通してくれて、申立をするための要件のひとつひとつ、必要書類のひとつひとつを説明してくれて、ぼくがほんとうに申立できるのかどうかを確かめてくれるのです。
裁判所ってこんなに親切な役所だったのですね。普段あまり御世話にならない場所なので知りませんでしたよ。
できない申立の書類を受け付けてしまって余計な事務をふやさないため、というのもあるでしょうが、申立をする側としても無駄足を踏まなくて済む訳で。
記入例やその他の書類の揃え方のほか、「性同一性障害者の性別の取扱の変更の審判を申し立てる方へ」という解説(A4版×5枚)も予め用意されていました。この申立をする人の数はそんなに多くはないはずなのにね。
説明をしてくれた職員さんにちょっと訊いてみたら、当県でも既に戸籍訂正した人が数人いるらしいです。残念ながらぼくはその人たちのうちの誰とも知り合いではないけれど。
【今日の思案】
今日の内容はテーマをどちらかに絞って書き込んだ方がよかったかなと思いつつ「せっかく書いたし」と書きっ放しにすることにしました。こういう「勿体ない」は、よくない……よね?