衛澤のどーでもよさげ。
2004年09月25日(土) 訪問販売員の訪問。

訪問販売員。こう言うと何となくスマートですね。旧いイヤな言葉で言うと「押し売り」ですね。さて、玄関の扉を少し透けておくと風が通る拙宅、もう冷房も勿体ない気候になってきていますのでそのようにしておりましたら都合がよいとばかりに親しげに見知らぬお兄さんが「すいませーん」とやってきました。

「お兄さん、お若いですね」と先ずおべんちゃらの導入。……は、よろしいが、「まだ10代でしょ?」はやり過ぎではないかね三十路のおじさん相手に。でも、お兄さんは私と同い年だという御話だったので「このガキっぽいのは同い年じゃねえ」と思ったのでしょうね。御免ね、内面が実年齢に追いついていなくて。

このお兄さんの用事は「布団を下取りして高価な布団を売りつける」ことだったようです。最初っから飛ばしてましたね。「月々○○○円でいいです。もし今月苦しい、なんてことになったらボクが肩代わりしますから」……危なっかしいったらないな。

「イオンが出る」とか「遠赤外線効果」とかオイシイ御話をたんと小一時間ばかり聞いて「要りません」、「支払いできません」ときっぱりお断りさせて頂きました。断るんだったら先ず最初に断ればいいのに小一時間もいいカンジに話を聞いてからにしてしまうところが私の意地の悪いところでしてね。

それより何より、先ず職業を聞き出しているのだから「文筆業です」と聞いた時点で引き下がっておかないところが判っていないでしょう。こーゆー所謂「自由業」は定収入がないのだから月賦なんてできないのですよ。だからクレジットカードもつくれないし。「訪問販売員証」とかアヤシゲな身分証明証も見せて貰いましたがアヤシさの裏付けになりましたな。

結局いつもの「自己破産したことがあるので法律上月賦はできない」ということでお引き取り頂いた訳ですが、お兄さんは抱えてきた実物(布団)に埃が付いたことを口には出さないもののえらく気になさっていました。御免ね、ここ○日間ほど(数字を伏せたくなるくらいの長期間)掃除していないんだわ。

と、このように玄関を開けていると虫だけでなく人間まで飛び込んでくるのでそれは何とかしたいなあ、と考えています。虫は網戸で避けることもできるけれど人間は網戸で防ぎきれなかったりもしますしね。

それでも拙宅においでになる某放送局の集金員さんは紳士な爺さんでよろしいですよ。お支払いしませんが。御免ね。


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