2003年10月13日(月)
酒蔵への道〜その9

稽古記録:(ゲネプロまであと9回)

曇、雨、のち晴。
雨が降ると太鼓の皮がゆるんで大変だ。間の抜けた音しか出ない。

特別出演の妓娃尼さんも参加して久しぶりに全員稽古。妓娃尼さんの出の場面を中心に稽古する。ほとんど稽古していないところなので流れが悪い。やや不安が走る。

動きや位置決めはできた。特に5人が火粉役のまわりをランダムに歩いて、最終的には火粉の台詞に合わせてそれぞれ指定の場所に辿り着き、坐る部分にかなり手間取る。時間にして1,2分の場面だが、1時間以上ああでもない、こうでもないと試行錯誤を繰り返した。結局、ひとりの動き出しのタイミングを変えたらすべてがうまく行った。

問題の解決はえてしてそんな風にやって来る。

四の扉、人柱の舞のあと、木目の長唄への移行が難しくて、途方に暮れたが、長唄と三人の子供のわらべうた(とおりゃんせ)を同時に歌うことで、春の陽気と、得体の知れない不気味が混淆する場面になった。


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