浅間日記

2013年12月09日(月) 因縁の科学的根拠

身の危険を感じるなどの体験は遺伝子に変化を引き起こし、次の世代に受け継がれることがあるという研究報告をアメリカの研究チームが発表した。

アメリカのエモリー大学の研究チームは、オスのマウスにサクランボに似たにおいを嗅がせながら足に電気ショックを与え、このにおいを恐れるように訓練した。
そして、このマウスをメスのマウスと交配させ、生まれた子どものマウスに同じにおいを嗅がせたところ、子どものマウスは、電気ショックは与えていないのに、においを恐れる行動を示した。

これらのマウスを調べたところ、精子の遺伝子に変化が起きていたということで、研究グループでは、特定の体験は遺伝子の変化を引き起こし、生殖細胞などを通じて次の世代に受け継がれるとしている。

研究グループによると、こうした現象の研究を進めれば、さまざまな恐怖症やPTSD=心的外傷後ストレス障害などの解明につながる可能性があるということです。

というニュース。



日常に紛れ込んで報道されているが、重大な研究結果と思う。

特定の体験は遺伝子の変化を引き起こす。

それらは、生殖細胞などを通じて次の世代に受け継がれる。



しかしこれは、
科学的な裏付けなどなくても、昔の人はわかっていた事だと思う。

そうだから、末代まで祟るぞ、などという脅し文句が成り立つのだ。



件の研究成果では、恐怖の体験について発表しているが、
私は、極度に強い感情をもたらしたものは、他の体験であっても
引き継がれるのではないかと推察する。

例えば、罪悪感。
例えば、強迫的に固執するもの。
例えば、幸福の追求。

そうした気質が積み重なって、お国柄になったりもする、と思う。

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