浅間日記

2010年09月06日(月) 最高気温馬鹿

県内の最高気温が更新された。
確かに今年は暑さが厳しい。

けれども、事実がそうだからといって、毎朝の天気予報を容認するわけではない。

いったいどうして気象予報士というのは、警戒とか危機を吹聴するのがあんなに好きなのだろう。

毎日毎日脅しか呪いのように「この暑さ今後二週間はずっと続きます」「真夏並みの最高気温です」などと言われ、辟易している。

この人達は来月にはきっと、寒さと乾燥、火事とインフルエンザに衣替えするつもりなのだろう。



天気予報の内訳には、市民が暑さ寒さでバテたり風邪を引くことが織り込まれている。
この、ある天気における人の-不幸な-心境や体調まで予報しようとする、全くおせっかいな部分が、私が天気予報を嫌いな所以なのだ。



考えてもみるべきだ。
万物は変化している。太陽は公転している。

二週間もの-長い-間、太陽の傾きの変化を受けて、気象が何も変化しないわけがない。

朝晩の空気の違い、最高気温が継続する時間、朝日や夕焼けの時間は、
少しずつ確実に変化している。
それにあわせて人の心も秋へ向かってグラデーションを描いている。

どんなに最高気温が上がったとしても、もうそれは「真夏のような暑さ」ではないのだ。
株価ではあるまいし、最高気温の数値だけで何かを判断しても、それは有用性の低い断片にすぎない。



そうした訳で、いつの間にか黄金色に輝いている稲穂の波を道端に眺めながら、
ほれみろ、と一人でくさっている。

2005年09月06日(火) 
2004年09月06日(月) スポーツマンのスーツ


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