浅間日記

2009年06月11日(木) 平野と都市

納豆菌文化圏、乃至は蹴球文化圏にて仕事。
知らない電車を沢山乗り継いで、西から東へ。

関東平野というのはこんなに美しい所だったのかと驚きながら、車窓の風景に魅入る。

どこまでも続く水田は、柔らかい緑の絨毯である。
漆黒の光る土は耕され、幾何学模様の畝がどこまでも続いている。

常緑の森と谷戸が交互に入れ替わり、森の端には立派な屋敷がある。
人の暮らしも自然も、風景の中に美しく溶け合っている。

信州人が「平」とよぶ平地は、−あの佐久平や善光寺平でさえ−、可哀相だが、まるで猫の額である。
この広大な利根川下流の平原に比べたら、所詮は山間地にたまたまできた隙間であることを思い知らされる。



けれども残念なことに、本当にやるせないことに、
副都心に近づくに連れて、その風景はやがて
恐ろしいほど無秩序で無味乾燥なベッドタウンに変わってしまう。

その平坦であることが災いし、
どこまでもどこまでも果てなく開発されている。

なぜ日本では、美しい都市をつくることができないのか。
それは、なぜ美しい生活を望まないのかと同義なのである。

2008年06月11日(水) それを手放してはいけない
2004年06月11日(金) お世継ぎを!


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