浅間日記

2005年11月08日(火) 鳥災

まだまだテレビ猿が続く。

鳥インフルエンザの報道。
羽をばたつかせている鳥が、次々と業者の手で回収されている。

この鳥達のすべてが感染している訳ではない。健康な鳥もいる。
ただ感染の恐れがあるから、食物にもなれずに殺されるのである。
それは、人間が安全を確保する上でしかたがないことなのだ。

だから、映像に向かって憎々しい視線をおくるのは間違いで、
本来ならば、供養塔のひとつでも建てるのがスジなんである。



スーパーへ行けば、
国産牛肉はニコニコした生産者の写真と一緒に売られていて、
私たちが大切に育てましたなどと書いてある。

三菱自動車の欠陥車みたいに回収処分される鳥の命と、
ニコニコ生産者のトレーサビリティ付きの命。

それが自分たちに有益か有害かで、かくも命の奪われ方は変わる。
鳥たちに罪はない。

こういうものに対する想像力をどうするかは、
今はやりの食育とか生命教育とかいうものの、深みが問われるところだと思う。

2004年11月08日(月) 戦場は自然現象ではない


 < 過去   INDEX  未来 >


ipa [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加