浅間日記

2005年01月07日(金) 冬の誤差調整

年が明けてからは、ずっと春だと思っている。
大寒や春節がまだだと言われても、この陽光が私には春なのだ。

だからもう、冬を総括してしまうことにした。
この冬、お天道様は随分と私を戸惑わせた。
氷点下になるべき日に10度を越えていたり、雪になるべきものが雨だったり。
お気に入りのダウンジャケットも、一度しか着ていない。

この暖かさに泣かされたのは、
厳しい冷え込みがないと困る干し柿つくりと、稼ぎ時のスキー場か。

毎年寒さに怯える私でさえ、この冬の欠落感は、落ち着かない気分にさせられる。
このまま春になってしまったが、一体私はよいのだろうか。

必要な試練がスルーされてしまったきまり悪さは、
勉強を放棄した定期試験が終了した時の、
気持ちの悪いあの感じに似ているな、と思うのであった。

既に開花してしまったハナミズキや、つぼみを膨らませてしまった梅は、
どこで誤差調整をするのだろう。


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