浅間日記

2004年11月10日(水) バーチャル懐古

落ち葉が舞い散る道で、Aに焚き火の歌を歌ってやったら、
意味が分からないと聞く。

寒い冬の日に、道端の焚き火で暖をとろうか
どうしようかと、子どもが相談しているんだよ、と
かいつまんで説明したが、今ひとつぴんとこないようだ。

そういう経験をしてないからしょうがないね、と言いかけて
そう言う自分自身もそんな経験をした覚えがないことに気付き、
可笑しくなった。

垣根の曲がり角も、落ち葉焚きも、よその人の焚き火の輪に加わることも、
童謡絵本に描かれる世界で、
私は高度成長期のビルの谷間のアスファルトの道路や、
三面張りのコンリート護岸の川で遊んでいたのだった。

それに比べれば、信州で幼少期を過ごすAの方が、
よほど牧歌的な毎日を送っており、私は参りましたと降参するのであった。


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