浅間日記

2004年08月28日(土) 勝って嬉しい花いちもんめ

大学通い終了。
楽しい3日間であった。

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谷亮子が「ママでも金」、つまり、
自分は北京オリンピックまでに出産をして、そして再び金メダルをねらう、
という意味の発言。

彼女はメディアを利用し自らを追い込んでいるのだ、ということに、
恥ずかしながら数日後気づいた。

簡単にメダルがとれると思って、こう言った訳ではないと思う。
血のにじむような日々と内臓を吐き出しそうな緊張の世界へ、
仮に母になったとしても、私は未だ留まりますという、そういう話なのだと思う。

*

呑気にオリンピックなど観戦しているが、
自分自身は競技経験や勝負の場面から、久しく遠ざかっている。
スポーツ分野に限るとさらにご無沙汰であり、もはや記憶にすらない。

だから、どんなハイビジョンの映像をかぶりつきで見ていても、
北島選手の「チョー気持ちいい」という言葉に、本当は共感できないし、
負けた選手の悔し涙というのも遠い世界にある。

*

人生には、スポーツ競技のような、明確な勝敗ラインがない。

少なくとも自分はそう確信し、別にそれが悪いことだとは思っていない。
人生は「満足か不満足か」に意味があり、勝敗は存在しない。

ただ、そういう価値基準の曖昧さのために、逆にいうと切れ味が悪い。
迷ったり間延びしたりするんである。

これに比べて「勝負に臨む」という行為は、
シリアスであるが実に明快で美しい。

「いい試合で満足」というのは意味がなく、
とにかく勝つことだけが自己実現なのである。
それはまるで、ピカピカと研ぎ澄まされた刃物のような
生の瞬間のように思う。

*

そういう行為を、十何年も切れ目なく継続している谷亮子の、
自らをきりっと追い込む姿勢をみて、
「勝負に臨む人」というものにたまにはなってみたいと、少しだけ思った。


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