9月最初の日曜日。
家族不在のため、家事を少し。
お昼前に洗濯物を畳むついでのつもりで、WOWOWで放送されたBLANKEY JET CITYの「LAST DANCE」を見ていた。
居間にあるチューナーで録画したので、家族不在の時じゃないと見られない。 何しろ家族はTV見ていなくてもずっと居間にいるので、なかなかこういう爆音系のライブ・・・はおろか、私好みのドラマや映画さえ・・・見ることがかなわない。 そんなわけで、いろいろ悩んだ挙句、ついこの間、結局自室のチューナーでもWOWOWを契約した。 まあ、それは余談である。
家族が帰宅したら、当然、チャンネル権を返さなくてはならない。 無視して見続けていると、不機嫌オーラが後ろから蔓延してくるので、いたたまれなくなるのだ。 まあ、そんな愚痴はさておき。
この「LAST DANCE」は2枚組CDとDVDが発売されていて、もちろん私は何度もそれを聴いているし、観ている。
あれから時は流れ、TV放送のデジタル化により、DVDとは比べ物にならないほどきれいな映像と音で、かつてのライブが見られるとくりゃ、そりゃ録画してしまう。 それは7月のことだった・・・で、9月のこの日、やっと観ている。
目の前でこのバンドのライブが始まると手が止まり、耳目が奪われてしまう。 会場の大歓声にね、煽られる。 このバンドが解散したのは、かれこれ14年も前のことで、そんなに時が流れているにも関わらず、彼らの音を聞くと、私の時間はあの時までさかのぼってしまう。
私は、この「LAST DANCE」に収録されている200年7月9日の横浜アリーナにこそ行ってはいないが、ラストツアーには足を運んだ。 メンバーは今も個々で活動していて、私も2年くらい前までは機会が許す限り、彼らのライブに足を運んでいた。 このバンドが解散してから、何度も彼らのライブに行ったにもかかわらず、私はやっぱり3人が同じステージで演奏していたあの頃のライブの方を鮮明に思い出し、胸が熱くなる。
私の中ではやっぱりBLANKEY JET CITYが唯一無二のスリーピースバンドなのだ。
失速寸前のジェット機みたいな猛スピードのリズムに血液が沸騰しかける。 最高に研ぎ澄まされた音に包まれ、最後まで淡々と演奏を続けた彼らの姿を見ると、たまらなくなるのだ。
ああまだ、私にも情熱ってやつが残ってるんだねぇ。 それを確かめるために、また、繰り返し観るんだろうなあ。
なんだか涙が落っこちそうな日曜日。 外は雨が降っていた。
結局、いくらもしないうちに家族が帰宅し、今回も最後まで見る事は出来なかった。
しかし、どうやらリピート放送が9月以降あるようだ。 今度は自室のチューナーで録画できるから、ゆっくり楽しめるだろう。 楽しみにしておこうっと。
Blankey Jet City「LAST DANCE」〜WOWOW Edition〜
「いちご水」 WORDS & MUSIC BY 浅井健一、PLAY BY BLANKEY JET CITY
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