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セキララな思考。
安井 文
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2010年11月27日(土)
心にスニーカーをはいて

先週11月21日(日)から11月23日(火)の期間に奈良へ散歩に行ってきた。
1人のつもりだったのだけど、なんとなく家族を誘ってみたところ、行くというので2人旅になった。
しかし、1ヶ月前くらいにホテルを物色したのだけど、ツインの部屋なんてどこも空いていない。
結局シングル2部屋という中途半端な感じになってしまった。
でもまあ、まったく取れないよりはましだし、季節的にお風呂の待ち時間のことを考えたら、結構よかったのかも・・・なんて思っている。
秋の奈良は京都に負けず劣らず観光シーズン真っ只中だったようだ。
今回は、その奈良散歩の1日目を振り返ってみる。

今年はどういうわけだか、無性に奈良に行きたくてしょうがなかった。
何がきっかけか考えてみたんだけど、2月ごろに『大仏開眼』というNHKのドラマを見たことと、数年前に読んだ恩田陸さんの「まひるの月を追いかけて」という小説くらいしか思い当たらない。
とにかく大仏様が見たかったんだよねえ。5月のときは。

それから、なんとなく秋ぐらいにもう一度行きたいなあと漠然と思いつつ、以前図書館で借りた恩田陸さんの作品を文庫本で購入して読み直したら、がぜん行きたくなったのだ。
この小説は、行方をくらませたひとりの男を2人の女が奈良へ探しに行くというちょっとしたミステリー小説なんだけど、とにかく2人の女性は黙って奈良県内の有名観光地を歩きまわるのだ。
恩田陸さんはご本人もきっとそういう旅が好きなんだろうな。
奈良もきっと彼女の好きな場所なんじゃないかと推察する。
とにかく、観光ガイドのごとく観光地の描写があって、読みながら行ったことのある場所を想像してしまうんだよね。
小説を読み直したおかげで、"行きたいなあ"という気持ちが"行こう!"までにレベルアップした。

家族が参加することに決まってからは、俄然やる気を出して計画を立てることになった。
自分ひとりだと行き当たりばったりでも問題ないけど、2人だとそれが楽しいかどうか分からないからな。

しかし、行き先はやっぱり東大寺と春日大社しか思いつかなかった。
5月に歩いたのと同じ行程を秋に歩いたらどんなだろうなあというのが、そもそも奈良にもう一度行きたいと思った理由だからだ。
どうせ家族は中学の修学旅行以来の奈良なので、初めてといっても過言ではない。
なんで、いろいろ考えたけど、やっぱり5月と同じ場所を歩くことにした。
2泊3日にして、1,2日は奈良、3日目は新幹線までの時間を大阪・梅田界隈をぶらぶらすることになった。

そして、旅行の日はやってきた。
家族の反応が気になったのだけど、駅についてみるとやる気満々。
お互いにまだ新幹線にも乗っていないのに、カメラで写真を撮り始める始末。
はしゃぎすぎて疲れてしまったのか、2人とも新幹線に乗ったとたんに眠りに落ちた。
目を覚ましたり眠ったりを繰り返すうちに、新大阪まで到着した。
これから、大阪駅に移動して環状線に乗り換えて、鶴橋駅まで行き、そこから、近鉄奈良線に乗り換え、とりあえずホテルのある新大宮駅まで移動する。
今回は、JRトクトクきっぷ「奈良・大阪フリーきっぷ(JR・近鉄)」というのを利用したので、奈良・大阪フリー区間での普通列車自由席(快速・新快速含む)乗り放題・指定された近鉄線・奈良交通バスも乗り放題なのである。
しかし、JRでは自動改札で出入りできるけど、近鉄線では有人改札でなければならないというルールがあるので、まずはJRから近鉄に変わる瞬間が緊張だった。
キップが入れ替わるタイミングがわかっていなかったため、鶴橋駅でちょっと恥ずかしいことになったんだけど、JR職員の方が親切だったので大事に至らなかった。
その後、最寄り駅に到着するまでは、そのチケットを無くさないようにするために別の緊張をすることになる。

鶴橋駅では、ちょうど快速急行がやってきたので、予定の時刻よりも早く奈良入りを果たす。
途中、西大寺駅を通過すると大極殿が北側の正面に見えるので、わくわくしながら家族に説明をする。
写真を撮りたかったのだけど、まわりはみんな地元の人だったようで、はしゃぎすぎの自分が恥ずかしくなり、小声で(でも熱く)大極殿を説明するに留めた。
新大宮駅では、ホテルの場所が繁華街にあるのですぐにわかると思ったのだけど、まったく逆方向へ歩いてしまい、たどり着いたホテルは、名前が間違っていて、大恥をかく羽目に。
実は近鉄線をはさんで反対側にホテルはあって、一番最初の字が同じだったため、間違ってしまったのだった。
もしかして、私は、地図が読めない女なのか・・・^^;
一気にパニクリモードになってしまった私を、家族が冷静に受け止めてくれたおかげで、なんとかホテルに荷物を預けられた。

そして、いろいろ考えた挙句に1日目は、比較的移動が楽で近いところということで、法隆寺へ行くことになった。
近鉄奈良線で終点の奈良駅まで移動して、とりあえず空腹を満たすことにした。
駅からすぐ近くの商店街に入ってすぐのカフェでパニーニのセットを食す。
実は私、この日は、朝から固形物を食べていなかったので、空腹もきわまれり・・・な状態で血糖値が下がりまくっていたらしい。やっと食事にありつけてなんだかシアワセになった。
JR奈良駅に移動する。
途中、にぎやかな商店街があったので案外距離を感じなかった。

JR奈良駅はとても立派で、ホームの広さにびっくりした。
ここでも、快速に乗ることができたので、時間を少し稼げたが、もしかしたら法隆寺には入れないかもしれないという時間になっていた。

法隆寺駅から、奈良交通のバスに乗って、狭い道をゆっくり法隆寺に向かう。
参道まで行ったら、なんとなく記憶にある風景。
でも、私もここは修学旅行以来なので、記憶はあいまい。
やっぱり、修学旅行と自分の意思で選んでくるのでは気分がまったく違うね。
人は多かったけれど、静かで空気が澄んでいて、なんだかとても安心できた。
法隆寺は時間が遅かったので本殿だけ入れた。
人が多いとは行っても夕方だったので、想像していたよりは少なかったので、ゆったりと境内を回ることができた。
奈良のお寺は古いものが多いんだそうだ。どうりで普段目にする寺のイメージとは若干違う。
でももったいぶった感じではなく、ただそこに黙って存在している・・・といった感じに近いかな。

雲がとてもきれいで、家族は空ばっかり撮影していたなあ。
今日の予定はほぼ終わりなので、ゆったりした気分で玉砂利を踏みしめる。
実は、家族とは何を話せばいいのかなあとちょっと心配な部分があったのだけど、そんな心配はいらなかった。
それぞれが、今の時間を楽しんでいて、会話も自然にできたように思う。
もっとも、きっと家族のほうが私に併せてくれていたんだろうな・・・すまん、ふがいなくて^^;

それから、人の流れが夢殿のほうへと私たちを連れて行ってくれた。
本当は若干の入館料が必要なんだけど、後10分程度で閉館なので、入らせてもらうことができた。
救世観音という秘仏がある八角形の建物。
詳しいことは知らないので書かないけど、救世観音は公開される時期が限られていることだけをなぜか覚えていて、家族に説明しようとしたら、な、なんと、ご開帳している!!
救世観音は、聖徳太子を模して作られたといわれていて、明治時代まで一度も人の目に触れたことがなかったというしろものである。
・・・なぜかこんなことは知っている。
張り紙を読んでみると、ちょうど、明日までが秋の公開時期だった。
こりゃ、ものすごくラッキーではないか〜と一人はしゃぐ私。
家族はよく意味がわからなかったようだが、私のはしゃぎっぷりになんとなくすごいことなんだと思ったようだった。

来た道を戻って、バス停までゆっくり歩いた。
nara1127-06来たときよりも日暮れていたけど、それでもまだ青い空が見えていた。
今日は旅の始まりの日で、時間を気にせずゆっくりできることをふっと思い出して、なんだかうれしい気分になった。
家族は一日目だというのに相変わらず写真を取り続けている。
でも、楽しんでいるようなのでなによりである。

バス停にはまだ人が並んでいなくて、一番最初に乗り込んだ。
出発までに次々人が乗ってきて、あっという間に狭い車内はいっぱいになる。
法隆寺駅に到着したころには、日がくれて辺りは暗くなってしまった。

それから、奈良駅まで戻って、近鉄の駅に程近い商店街でなんとなく雰囲気がよさそうな居酒屋を見つけて、晩御飯にありついた。
和風のいろんな料理を頼んで、家族と2人いろいろ話しながらゆっくり楽しんだ。
もっとも、家族に言わせると、私はかなりがっついていたらしい・・・^^;
おまけに疲れているにもかかわらず、お酒を飲んで酔っ払ってしまった。
その上、よくよく考えたら、まだホテルにチェックインしてなかったんだよね。

ふらふらしながら電車に乗って、無事ホテルに帰りついたとさ。
チェックインも大丈夫だった。

お風呂に入って疲れを落としてから、今日物色したお菓子やらを楽しもうということになったので、とりあえず、部屋でそれぞれ今日の疲れを癒す。準備を済ませて家族のいる部屋へ。
お菓子なぞ楽しんだはいいが、2人ともやっぱり疲れていて、その日は早々と、おやすみなさい・・・。

明日は、この旅最大の目的、奈良散歩。
だからゆっくり休むのだ。

この続きはまたあとで^^


「心にスニーカーをはいて」
WORDS & MUSIC BY さだまさし、PLAY BY 白鳥座