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セキララな思考。
安井 文
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2010年09月26日(日)
デッドヒート

いろいろ書きたいことが溢れていて、いろいろ考えているにもかかわらず、やっぱり楽しかったことを優先してしまうんだよなあ。
おととい9月24日(金)広島のクラブクワトロでEGO-WRAPPIN'のライブがあったので、あわててチケットを入手して行ってきたわけなのさ。
だから今回はその話。

広島クラブクワトロでライブを聴くのは、ずいぶん久しぶりじゃないかと思う。
確認してないけど1年以上後無沙汰だったかもしれない。
久しぶりにフロアーに足を踏み込むと、なんだかすごくうれしくって浮き足立っていた。
もちろん、その間にもいろんなライブに行ってはいるけれど、この会場ほど踊りまくって楽しんでる場所は他にはないからね。
オールスタンディングのこの会場では、いつも大音量の中、回りを気にせず踊って叫びまくって、自分の中にあるいろんなものが開放されているのかもしれないな。

そんなわくわく気分でメンバーが登場するのを待つ。
15日に新しいアルバム『ないものねだりのデッドヒート』が発売されたばかりの彼らのツアータイトルはずばり『デッドヒートツアー』
彼らの音楽はいつもおしゃれでかっこいい。
ちょっとジャズのようでもあり、ロックでもあるし、パンクな精神もあるような気がする。
めちゃめちゃアナログで、生々しい。

私のお気に入りの音楽の中で唯一、歌詞の世界に囚われず純粋にサウンド全体をカラダで感じて楽しめるものなんだな。
歌詞は時にドラマチックで時にシュール。
いつも歌詞カードなしでほとんどの詞を覚えてしまうんだけど、EGO WRAPPIN'だけは何度聞いても詞が覚えられない。
イメージが言葉の形で頭に飛び込んでくるような感じで、それがのるリズムやギターやその他の楽器の鳴らす音の感じから、全体を想像させられているんだと思う。
もちろん物語のある作品もあって、よっちゃん(ヴォーカルの中納良恵さん)の歌がその情景を呼び起こす。
まあ、とにかくここ最近はそんなEGO WRAPPIN'の音楽が、私の単調な生活に色を与えてくれている。

彼らのライブに来るのは3回目。
一番最初は「色彩のブルース」をスペースシャワーTVで聴いて、インディーズで発売されたばかりだったミニアルバム『色彩のブルース』を手に入れてすぐだった。
広島の大学生の何かの会で呼ばれたらしかった。
当時はまだほとんど無名で、お客の中には運営担当の学生に頼まれてライブに来ていた人もちらほらいた。
かなり小さな会場で、ライブの後よっちゃんと握手したことをよく覚えている。
目の前に立った彼女は小さい人で、ステージでの存在感を考えるとそれにびっくりしたんだけど、握った手はとても強くてエネルギッシュだった。
とっても熱い人なんだろうなあとおもったんだよね。

2回目は3年位前で、これは今日と同じ場所。
2つか3つバンドが出たイベントで、博多のトラベラーズも出演していた。
この時は新幹線で行っていたので、最終に乗るためにアンコール途中で帰ったことしか残ってないな。

その間も彼らは広島を訪れているけど、チケットが取れなかったり、日時が合わなかったりでほんとに久しぶりのライブだったんだ。

SEの雰囲気が変わったなと思ってそれを隣の友人に話していたら、カウントなしで甲高いスネアドラムの音が響いた。
会場のほとんどの人が驚いていて、私もびっくりしたんだけど、それを合図にステージへはメンバーが次々出てきた。
一番最後にヴォーカルのよっちゃんが扇子で顔を隠して登場。
そのとたんに会場は割れるような拍手で包まれた。
グレーのかっちりしたパンツスーツで、白いブラウスのボタンを一番上まできっちりはめて、細い棒タイが見える。
背中にはもふもふした黒い羽を背負ってた。
ちょっとハードな感じに前髪は纏めてあって、一つに束ねた後ろの髪はしっかり後ろにピンと伸ばしてある。
『ないものねだりのデッドヒート』の初回限定版に同封されているDVD『東京キネマ倶楽部〜10年目の奇跡〜』でも同じ頭だった。
きっとお気に入りなんだね。
いつもはスーツで、でもなんとなくだらッとした感じだけど・・・決めている森君も蛍光グリーンのキャップをかぶって、極彩色のジャンパーを羽織って変な感じだったけど、最後は不思議に気にならなくなった。
1曲目は「デッドヒート」
新しいアルバムの1曲目。途中、よっちゃんの歌とドラムスが競うようにサウンドをたたき出す。
私はそれを生で聴けてとてもうれしかった。
ライブ前からCDを聴きながら、ものすごく楽しみにしていたのだ。

今回のアルバムは、全体的にやさしく明るい感じのイメージで、聴いているとほんとに楽しくなってくる。
EGO WRAPPIN'のサウンドはどこかちょっと物寂しくって、アンダーグラウンドな雰囲気が漂っている。
今回ももちろんそのイメージはあるけれど、でも、なんかちょっと前向きな気分になれる・・・そんな感じ。

ライブもそんな感じだった。
もしかしたら、それは私自身の気持ちのせいだったのかもしれないけどね。
次々に新しいアルバムの曲が繰り出される。
その中に時々一つ前のアルバムの曲が挟まったり、古い曲が挟まったりしていた。
とにかく時間を忘れて、楽しく踊ったのは本当の久しぶりだったなあ。

ステージの上には、7人。
EGO WRAPPIN'はよっちゃんと森くんの二人なんだけど、それ以外にいつもサポートしているメンバーで構成されるTHE GOSSIP OF JAXXの5人。
ドラムス、ベース、ピアノ&キーボード、サックス、トランペット
この7人が実に多彩で濃厚なサウンドを繰り出す。
特に私はリズム隊の繰り出すタイム感が大好きだもんで・・・ライブ中ほんっとご機嫌だったわけです。
「スカル」って曲では、よっちゃんとホーンセクションの2人が蛍光塗料で骸骨を描いた衣装を身に纏って、おそろいのダンスを披露してくれた。
歌詞もかなりシュールなので、この演出はものすごく会場で受けたなあ。
途中、その衣装は脱いでしまったけどね。
衣装の上に着てるもんだから、ものすごく熱かったと思うなあ。

アップテンポとスローテンポをうまく混ぜ合わせて、最後までデッドヒートなライブだったなあ。
とにかくずっと踊っていたかったけど、やっぱり終わりはきてしまう。

ほとんど新しいアルバムの曲順どおりにライブが終わって、アンコール。
登場してきた彼らは、鼓笛隊風味にスネアドラムのリズムに合わせて行進して再登場。
アルバム最後の曲「moment to moment」をそのまま演奏。
キーボードはちょっと大き目のピアニカで、そのちょっとチープな音色がどことなく郷愁を誘って懐かしい気分になった。
そして次は大サービス「色彩のブルース」
おお〜これを聴けるなんて!!
よっちゃんが曲名を告げたとたん、目の前でずっとゴーゴーノリで踊っていた年齢不詳のお姉さまたちが喜びの声を上げた。
やっぱり・・・そうだよね〜。
一転しっとりした大人のムードに会場は包まれ、その色に酔いしれているともう1曲。
出だしがアレンジしてあって最初分からなかったが・・・「サイコアナルシス」だ!
こりゃすごい〜この曲まで聴けるとは思わなかった!!
ミニアルバム『色彩のブルース』に入っている超アップテンポの曲。
会場はもう大騒ぎで、みんな飛び跳ねっぱなし。
怒涛のようにみんなで踊って歌って・・・・そしてライブは終わった。

名残惜しくていつまでも手を叩き続けていたけれど、彼らはもう出てこなかった。
でも、それでいいのさ〜。
また次、楽しく躍らせてね!

>>うろおぼえのセットリスト<<
1. デッドヒート
2. Bell 5 Motel
3.天国と白いピエロ
4.morning star
5.方舟
6.だるい
7. スカル
8.キリがない
9. Heart Beat
10.love scene
11.黒いセーター
12.Go Action
13.パラノイア
14. BRAND NEW DAY
--アンコール--
15. moment to moment
16. 色彩のブルース
17.サイコアナルシス



2010.9.24(FRI)EGO WRAPPIN' AND THE GOSSIP OF JAXX『デッドヒートツアー』(at 広島クラブクワトロ)
「BRAND NEW DAY」
WORDS BY 中納良恵、MUSIC BY 中納良恵&森正樹、PLAY BY EGO WRAPPIN' AND THE GOSSIP OF JAXX