時々日記な雑記帳

2007年02月25日(日) ss...25

***

良い想い出、ってやつは

いつだって優しくて

切なくて

綺麗なものだ。



アナタも、その虜なんですね。


甘くて切ない、熱い情熱的な想い出は

きっとアナタをなかなか離してはくれないんでしょう。



でも、所詮は自身の脳が見せているビジョンだ。
そして、それを見せているのは他でもない、アナタの心だ。


アナタが望むから、その映像は現れるんだ。


確かにその過去は存在していたのかもしれない。

けれど、もうあの頃のアナタも
あの頃のアノヒトも


もう、変わっているんですよ。


そして何より

あの頃の、アノヒトの気持ちは


アナタが考えているものとは
きっと、違っていた。


真実が、在るんです。


それを、アナタはきっと知らない。

もしかしたら、見ない様にしているのかも知れない。


少しずつ、前へ進んで

現実を、見てください。


そして、いずれ

アナタの脳内で時が止まっているアノヒトの

現実を、見てください。



アノヒトを

今の、アノヒトを

知ってください。




目を、覚ましてください。


そして、今隣にいる方を
大事にして下さい。


その指にはまっているリングが

その心が囚われている思い出が

アナタを縛り続ける限り


その方に対しての失礼なんだと

あの時にアノヒトが残した言葉が
無駄になってしまっているのだと


そう、思うんです。


早く、目を覚ましてください。


***


ねぇ、もし連絡が来たときは

ちゃんと、伝えなよ。


あの時の、真実や

今の、自分のこと。



ちゃんと、フッてあげなよ。

今度こそ。


過去のアンタは、今のアンタヘ繋がってる。


あの人の思い出の円環は

今彼女の隣にいる人でもなく、

他の誰でもなく、

彼女自身が断ち切れるものだけど。

決め手は、きっとアンタの言葉かもしれないんだよ。

今の、アンタの言葉かもしれない。


あたしは、きっかけに過ぎないんだ。

彼女に
「今の」アンタの存在を知らせて
目を覚ますきっかけに過ぎないんだ。



もう、終わりにしよう。

決着のついている話なのに

だらだら長く続きすぎるのは

あんまりだよ。


そう、思わない?


***


脳が 溶けそう。



あたしだって
古い思いで引っ張り出して

たまに眺めて懐かしんでる。


今でも

大切に想う人は
今でも大切だし、
あたしの中で生き続けてるし、

会いたい、とも想うかもしれない。


けど、目の前にいるキミのこと


大事にしよう、って
目が覚める度に、想うよ。


誰も侵せない領域だけど
だからこそ

あたし自身が

其処を護って
其処を想って

現実との区別がつかなくならないように
零れ出さないように見張ってるんだ。



だから


忘れろ、何て言わない。


けど
あなたの中にいるあたしが

今のあなたを苦しめて

あなたの隣にいる人を
大事に想えないでいるのなら

そんなあたしは、
殺してしまって欲しい。

消してしまって欲しい。


そんなことをするために

あなたとの決別を選んだんじゃない。


お互いが
大事なことに気付けるように

大切な、意味のある選択だったんだ。


けれど、
想い出のあたしが

今のあなたの心を捕らえて離さないで

今を見れずに目隠ししているようなら


あたしの言葉の意味なんて
全く無くなってしまうんだよ。



もう、手出しなんて出来ないかもしれないけれど

あなたが幸せに過ごしていてくれるなら良い、と想ってるんだ。

だから、お願い。


想い出に囚われず、これからを生きてください。


お願い。


***


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