| 2022年07月13日(水) |
おじいちゃんといっしょ。 |
耳の遠いちょっとすっとぼけたネガティブおじいちゃんとの円滑な日常の巻。
腹式呼吸で滑舌よくはっきりとした発声を心がけましょう。ええ、起き抜けからですよ。「マヤ...恐ろしい子!」と言われるくらい頑張りましょう。
朝食に野菜ジュースや牛乳やパンやサラダやフルーツなどをたっぷり食べておきながら「全然食欲がない」と言われても、吉本新喜劇の定番ギャグと思ってとりあえずお付き合いで「あらあら大変ねえ」と笑っておきましょう。
さて、今日は「天麩羅が食べたい」と言うのでお昼に海鮮と野菜の天麩羅各種盛り合わせをご用意しましたところ、 「俺はもうだめかもしれん」などと言いながら前菜に出したおきゅうと(←いわゆるひとつの博多名物。エゴノリを主原料とした海藻類を煮溶かし平べったく伸ばして固めたやつ。後期高齢者にとっては朝食の定番であり、毎朝「おきゅうとなっとー」と言いながら納豆と共に売り歩くおじさんがいた話は旦那と結婚してから通算780回くらい聞かされた。目指せ1000回)をもぐもぐしている彼の二の句は「やっぱり天麩羅は無理」。
おーーーっほっほっほっ。こんなこたー想定内よ? 「あらーじゃあ仕方がないねー」と言いつつ私は鍋に出汁をはり、野菜室からゴボウを取り出してささがきにしつつ投入し、煮えたところにタマネギスライスと酒と醤油と砂糖を少々。そこへ天麩羅を全投入して溶き卵をだばーっと入れたら、刻みネギを散らしてできあがったやつを一人前程度よそってさしあげるのです。
「これなら食べられる−」と箸が動き始めたので、残りはタッパーに入れて冷蔵庫へ。
夕飯には上記の残り+鰹のたたきを用意したらここで猫襲来。一切れの半分を食して満足する。旦那はぼちぼちと時間をかけて食べる。 しっかり食べながら「もう駄目だ」(チラッ)←このチラッにイラッとこないタフさと華麗なるスルーも身につけましたよ。
いや、子供が2歳とか3歳のときもなかなか手がかかったけど、後期高齢者のこういうのは実にたちが悪い。たちが悪いが乳幼児と違って良いところは、24時間目の届く範囲に居てあげなくてもいい点だと思う。そこは気楽で良い。泣いて後追いするわけでなしwww
不足なくなおかつ安全な状況にしたところで、私は2階に上がる。
なんだったら数日後には見守りカメラも設置されるのでますます安心だ。
しかしたまに、真夜中にスマホやチャイムで一階から呼び出される。 「長浜ラーメン食べにいこうよ」 「ああ、前よく行きよったねー。でももう無理よー。お腹すいたんだったらマルタイラーメン作ってあげようねー」
天才超えて天使だな、私。←と心から自分で自分を絶賛する。
ゴマと紅ショウガとハムとネギ入れてご提供する。 満足げに完食。 めっちゃ食うやん、と驚く。 はい、お休みー。
そして翌朝。 「朝起きても全然食欲がない。俺はもう駄目だ、死ぬかもわからん」
いやもう何この無限コントwww
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