夏休みにさー 大学の友達とかみんな帰るみたいだしさー やっぱ俺もちょっと帰ろうかな
と、先月息子に言われていたので チケットをとっておきました。
日にちはできれば8月前半がいいなと言うので 別に盆に法事があるわけでもないので 7日に来て13日に帰るという日程にしてみました。 そのほうが安いし、混雑もしないでしょう、きっと。たぶん。←正解だった
安さを追求しLCCにしましたが、高身長な息子にはたいへん窮屈な座席なので そこはそれ、一番前にしておいた親心。良きおかん。
で、息子のいる間の一日くらいは上げ膳据え膳で楽したいと思ったので←私が でも金はかけたくないので 安くて楽しめる雲仙みかどホテルに行きました。
高速を南関インターでおりて熊本の長洲港から島原半島へフェリーで渡ると、さほど疲れないのですよ。※真夏に福岡市内から諫早経由でひたすら運転し続ける気力は持ち合わせていない五十路。
何度行ったことだろう雲仙みかどホテル。 いつもの露天風呂付の部屋にして、一番早い夕食時間にしてもらって、アルコール飲み放題牛タン焼肉寿司刺身蟹食べ放題な、これまたヨロレイヒな夕食を楽しみ←今回ハマッたのは豚の角煮と鯛の刺身。
そして食後のお楽しみであるところの、みかど劇場へと向かう。
今回は「劇団春駒」
たいへんお若い二人座長は兄弟。 前半のお芝居は、この女形のほうの座長が、口の周りを青く塗った三枚目役で登場。同一人物とは思えないくらいのギャップが、梅沢富美男の芝居のときの三枚目役を彷彿とさせる。芝居もやたらうまい。
剣舞。兄さん座長のほう。スピード感あって圧巻。見せ方がうまい。
きれいな顔してるだろ。な。ウソみたいだろ。男なんだぜ。その娘。
綺麗だねー。色気あるねー。
時間忘れるほど楽しかった。 みかどは退屈しないからほんとに好き。 芝居見たあと、大浴場に行く。 露天風呂からの夜景が良かった。
雲仙は昔々のその昔、臨時で頼まれた仕事で訪れたことがある、懐かしくて好きなとこ。
まさか、その仕事から数日後に普賢岳の噴火が始まり、数か月後に大火砕流が起きるなんて夢にも思わなかっただけに、私にとっては忘れがたい場所。
島原からみかどに向かう道の途中には 火山灰に埋まったままの小学校がそのまま残されていて いつ訪れてもただただひっそりと時が止まっている。 まゆやまロードを眉山へ向かう途中には あの「定点」が遠くに見える場所がある。
ここにくるたびにわたしは ヒトが主役ではないこの世で生かされているたかが小さなひとつの命である自分という認識をあらたにする。
せっかく生きているんだから 笑う 楽しむ がんばる。
そうそう、島原の方言では「がんばる」を「がまだす」というんですよ。 島原半島にくると、あちこちでこの「がまだす」って文字を見かけ、 それ見て自分もまた「がんばろう」って思う。
さーーーーー! またがんばって運転して帰るぞーーーっ! またくるよー、みかどー。
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