Dynamite徒然草
Dynamite徒然草

2012年02月06日(月) エンジェル・オブ・ガスステーション。

日曜日の早朝
私は急いでおりました

あれもこれもして出かけて
何時までに目的地へ到着する必要がある

あるので頭の中で順序よく計画をたてておりましたが
いかんせんロシア人の血が一滴たりとも流れてないくせしてロシア時間で行動する根っからのニチェボー主義な息子は平気で平気で暢気で暢気

おかげで余裕を持って出かけられるはずが、予定時刻ジャストにつくかなという残り時間で家を出まして
まずコンビニに寄りました

とっとと商品選びを済ませたのも無意味って感じでレジはノロノロ
しかも前の客はゆーっくり唐揚げだの肉まんなどを選んでる
対応している兄さんも動作がゆっくり
(時間を気にしているから余計にそう感じるわけで)

イラッとしていると向こうのレジのおばちゃんが「こちらもどうぞー」
行こうとしたら並んでなかった女が並んでしまう

ムッ

私を名指しで呼べばいいものを
並んでいる私は放置で横入りババアが先かよ、と
イラッ

イライライラ
に増殖

あげく
私の前の女は会計も現金で小銭をじゃらじゃら探し始めて
私はイライライライライライライ...........

こりゃいかんと隣に移ったら先客の女とレジがいつまでもしゃべる

イライライライライライライライライライラライラライラライ.プチッ!!!!!!!!


「急いでるんですけど!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

あーあ
不本意ながら(ホントか?)怒鳴る(久々)

だって怒鳴らなきゃわからないんだもんこういう奴らって

慌てて退散する女
ビビるレジ
知ったことではない私

しかしながらイライラは継続中
これはマズイ
マズイがなす術がない

とっとと車にのる
ガソリンスタンドにいく
ガソリン入れる
時間は大丈夫
でも不測の事態を考えたらもう少し余裕が欲しい
ルート変えようかな
いろいろ考えながらイライラ顔でがっくしうつむいたままガソリン入れてた


スタンドの店員が声かけてきた

「あは、寝起きですか?^^」

(.....殺すぞテメエ)←四十路、心の声

「寒いですねっ^^」

(うっとーしーんじゃヴォケ!はよどっかいけや!!!タイヤの空気圧計りましょうかとか言うたらこのガソリンぶちまけるど!!!!!!!!!!)※あくまでも心の声

「えーと...」

ここで初めて顔を上げる四十路さん、ついでに口も開く

「あー...あのね、私時間がなくて急いでるんだけど、さっき寄ったコンビニではトロくさいレジにえっらい待たされるし、ガソリンはノロノロ入るしで悪いけど今、イライラのピークに達しとーと」

するとスタンドの兄さん(良く見ると可愛いイケメン)さっきにもまして優しいニコニコ顔で言う

「あっ、わかります!急いでるときに限ってそうなんですよね!実は自分も今朝急いでたら、黄色信号でパトカーに捕まって切符切られたとこなんです!」

!!!!!!!!!!!????????

「黄色で??」

「はい、そのスピードは駄目だろーって言われて、朝から凹んじゃいました」

「黄色でやられたんだ、それはひどいね、災難やったね」

「はい^^ なのでお客さんも気をつけて下さいねっ^^」

まじまじと兄ちゃんの顔をみた
いつしかイライラは消え去り
私の脳裏に響くBGMは
オペラ座の怪人
「エンジェル・オブ・ミュージック」

あああああああああ

エンジェル・オブ・ガスステーション
短気な四十路を 
癒してくださる
あなたの懲りない微笑を
私の心に

そう
彼はガソリンスタンドの天使
私を
事故から救うためにつかわされた


そして彼は空気圧の話をするわけでもタイヤのセールスをするわけでもなく
「お気をつけて^^」と
ニコニコ顔で私を見送ったのでありました

彼こそはエンジェル・オブ・ガスステーション
二度声かけしても般若顔で返事もしない四十路に笑顔で話しかけ続けた
やっと口を開いたかと思えばイライラをぶちまけられて
彼が得したことなど何もないのだ
このスタンドはセルフだし
指名制度もなし(あったらすごいが)
今週は笑顔で声かけウイークだとしても
一言挨拶してスルーすれば済んだことじゃないか

「あのオバサン機嫌悪!!あいさつもかえさんっちゃけん。事故ればいいのに」
私ならそう思う

だけどエンジェル・オブ・ガスステーション
美しいきみは一瞬でこの穢れた中年を浄化した
きみの素晴らしさは私に何一つ影響されなかったことだ
私のくだらないイライラは他人を不愉快にして当然だというのに
きみはこの般若なおばちゃんに
恐ろしいほどに素直な笑顔を向け続け
私の運転の心配さえもしていたのだ

それは私にはない感情
私にはない清らかさ
素直さだ

エンジェル・オブ・ガスステーション
きみに命を救われた四十路は
今日からいつもきみの笑顔を思い出して生きようそしてハンドルを握ろう
きみの「お気をつけて」の声は死ぬまで忘れないだろう
私はどう逆立ちしても渇望しても
きみのような心をもつことは無理だろう
けれども目指し夢見ることは可能なのだ

嗚呼!!!
今度洗車を頼むよ私のエンジェル!!!!!


          The Phantom of the 佐賀県


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