| 2011年06月19日(日) |
パーソナルワードプロセッサ。 |
ときどーーーき 屋根裏にしまい込んだままの とんでもなく昔のワープロを眺める
1988年 天神ビブレの家電コーナーで買ったNECの文豪ミニ5HA
インクリボンやらなんやら入れて トータルで15万前後支払った記憶が
買うと決めたとき ドキドキした
23年前の話
22歳の時の話
必死にキーボード打ちまくって 何かに向かって走ってた頃の話
23年前 私は今の自分を想像できたろうか
正直言って あの頃想像していた45歳の自分とは全く違うと思う
そして 違っていることに 内心 安堵している
・・・・・。
うちの息子は ときどきボソッととんでもない記憶を甦らせ口走る
「かーちゃん俺が幼稚園の年中さんときに、風呂場のドアの前に座って泣きよったことあったよね?あれってなんで?」
なんでまた そんなシーンだけ抜き取って覚えているんだろう こっちが忘れているようなことを
たぶん 私が泣いているのを見た それが唯一の場面だったからかもしれない
なんで泣いていたか 当の本人は覚えていない
どうせ旦那とものすんごくケンカして言い合いして 旦那が出ていけばいいものを 出て行かないから 泣いてるの見られるのがシャクで そんな場所にいって悔し涙でも流していたんだろうと思う
で、息子が起きてきて私を見つけでもしたんだろう
彼的には 珍しすぎるものを見たので 驚いたから 記憶に残っている、と
「とーちゃんとケンカでもしたっちゃない?」 と私が言うと
「へえー」 と言う
ほじくんなよ、人の過去を と言いたくなる
そーそー それと時々 私が不愉快な思いをさせられた人の名前を言ったりする
誰だそれ? 私が覚えてない名前だってのに 彼は七田チャイルドアカデミーで培ったありがた迷惑な記憶力でもって その名前と、どんな存在だったかを復唱してくれる
そして私の不愉快な記憶が甦る
甦らせんなよ、人の記憶を と言いたくなる
でも ふと思う
息子がそうやって 日暮熟睡男の如く 数年に一度の感覚で問いかけてくるたびに
私にはその過去が 大切な過去であることに気付く
不愉快だったことも ろくでもないことも 悔しかったことも
ありがたいことに そのどれもが全て 必要な出来事だったことに気付く
そして 笑ってしまう
・・・・。
パーソナルワードプロセッサ文豪は もう生産されていない
もう 世の中に出回ることもないし 家電量販店に並ぶこともない
だけど 私の家の屋根裏に、ある
たぶん私は これを捨てることができないまま 一生終わるような気がする
墓まで持っていくね だからもし私が先に死んだら これを墓の中に入れてね でもって遺骨はあなたが死んだら一緒の骨壺に入れ直してね と 旦那に言っている
旦那は笑って 「大事なことだ」と言う
辛い思いもしたし 惨めな思いもしたけれど
私の人生前半29年間を支えてくれたのはワープロで 私の人生後半16年間を共に生かしてくれたのは旦那
生きててよかったな なんか ほんとに心からそう思う
うん。
・・・なんで今日こんなこと考えたかっていうと 「神戸新聞の7日間」ってDVDをなにげに借りてみたところ 懐かしのワープロがたくさん登場したため またしてもふと 自分の屋根裏のワープロのことを思い出したからでありました。
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