過日、町内に「激安スーパー」が出店した。
オープン当日の朝、新聞チラシに入っていた二色刷の広告を見たうちの母が 「なんかまたオープンするらしいよ。行ってみないー?」 と言うので 時間をチェックすると開店20分前
ちょうどそのスーパーの近くにあるクリーニング店に行こうと思っていた私は じゃ、今から行く? オープン初日だから人が多いと思うし 早めにいったほうがいいよ レジとか並んで大変だろうから
と促して店に行ったところ 入り口に平均年齢75歳あたりの老々男女がぞろり
「いやー、もう年寄りが並んでる。年寄りってヒマねー?あんな年寄りと一緒に並びたくなーい」 と 自分が71歳の年寄りということを棚にあげたまま完璧に忘却している天然暴言大魔婆うちの母は 嫌がりながらもその列に並ぶべく 車から降りて歩き出した
やがてテレビカメラが店内にいるのを見て 慌てて私のほうに戻ってきたかと思うと
「テレビカメラがあるっ、もういやー。帽子貸して帽子。絶対こんな激安スーパーにいるとこなんてカメラにうつりたくなーいっ」
激安スーパー開店セールのチラシに喜んで連れていけと言ったのはどこのどいつだ
あげく カゴ2ついっぱいに買うだけ買って あれこれ巡るだけ巡りまわったくせして
「たいしたもんなかったねー。それとカメラっ、あいつ私ばーっかり追いかけて撮すとよーお。もーいやー、他の人撮してよって。他の人がろくに買い物してないから私ばっかり追いかけてきたとよーあれは絶対っっ。いやらしーとおもわーんっ」
......彼女はもしかしたら71歳ではなく17歳なのではないかと思うときが、ある。
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