| 2003年04月05日(土) |
先輩に学べ(障害者編) |
今日、マヒナ爺をスポーツセンターに送りました。 午前中はプール、午後はトレーニングってメニューでやってみるんですと。
本人、午後三時には帰りたいといってたんで、 もし私が都合悪いときのために、 タクシーで帰宅できるようにはしておりました。
夕刻になってもケータイには電話がないし、 てっきりタクシーで帰っているとばかり思った午後六時前。 私がお友達の家から息子とともに戻ると、 マヒ父はまだ帰宅しておらず。
えーーーーーーーー?????????
センターに電話すると、 「先ほどタクシーで帰られましたよ」ですと。
えっらい長い時間おったっちゃねえ。
無事帰宅した父に聞いたところ、 センターで脳卒中の先輩たちと仲良くなり、 様々なトレーニング方法を教わったり、 卓球に誘われて初チャレンジしたとか。
卓球?
杖なしで立てるならできるよと言われ、 コツを教えてもらってやってみたそうです。
相手の方はもう倒れて十年近くたつとのこと。 その方から、マヒ歴2年の父はいろいろ聞かせていただいて、 とても勉強になったのだとか。
その方は脳卒中で倒れて一命を取り留めたあと、 初めはとても優しいスタッフの皆様の病院で生ぬるいリハビリを受けていたものの、 これではいつまでたっても治らないと不安になり、 軍隊式ハードなリハビリをやることでおそれられている病院へ転院したそうです。
そこでは起床後、室内の掃除から患者にさせるのだとか。
また、マヒした足特有の外側から回すように前に出す歩行を絶対許さず、 まっすぐに足を出しなさいっ!!!と、 何度も怒鳴りつけられるそうです。
トレーニングでも足や手に重りをくくりつけて、 とにかく鍛えることをやっていたのだとか。
父がいた病院とは大違い(笑)
退院したのちは自分でスポーツセンターに毎日のように通い、 水中歩行からやがて泳げるようにまでなり、 卓球をはじめてがんばったあげく、 障害者の全国大会で銀メダルをとったこともあるそうで。
やれば出来る。
そんなことを父は障害の先輩に教わったようでした。
病院では「あぶないから」といってさせてもらえないようなトレーニングでも、 やりようによっては有効なトレーニングだったりすることや、 体を甘やかさずに毎日筋肉を付けるため、今できる限りのトレーニングを頑張ることなど。
いい人と知り合えてよかったねーと言うと、 「早速だけど腕に巻く重りを買ってきて」ですと(笑) はいはい。こーてきますばい。
こういう情報ってほんとに少ないと思う。 兄貴とこの話を聞いて、 その軍隊リハビリの病院のこともっと早く知っとったら、 うちらもそこに転院させとったのにねと、 二人してマジ悔やみました。
あのときもっと情報があれば。
悔やんでも時既に遅し。 今できることやるだけたいね。
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