いきあたりばったり
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2006年07月14日(金) 綾戸智絵さんのライブに・・・

フェスティバルホールで行われたライブに行って来ました。
バックコーラスをしている母の知人のおいかげで、もう!
ものすごく良い席!!
ど真ん中も良いとこ。
3週間前の地球ゴージャスの席が、全く見えない!
本当に良い席でした。


チケットを切って、入場。
その時から「映画見に聞きたんかいな?」
と思うほど、
「半券をなくさないで下さい!」
と飛び交うスタッフの声。
あまりにも良い席だったため、席に着いてから、
母が近くにいたスタッフのお兄ちゃんに、この席であってます?
と確認したのだが、その束の間の時でさえ、三度
「なくさないで下さい」
とお兄ちゃんは訴えていた。

綾戸サンのファンの人には申し訳ないくらい、
テレビで知っているという程度のわたし達親子。


幕が開いて、本当に等身大の綾戸さんが現れ、
ピアノを奏でた。
アメイジンググレース。
とても良いピアノだった。
一曲目なのに、たいしたファンでもないのに。
涙がはらはら流れた。
本当に、良い演奏だった。
その演奏が終わって、
智絵さんは立ち上がり、マイクを持って話し始めた。


後から、チケットを頂いたバックコーラスの方の話を聴いたりして、
強く確信した。
本当に、最後の最後まで今日のステージを、もちろん明日もその次もこの人は、
歌うつもりだったんだ。
今日は歌えない。
そんなことに疑いも持たず。


出ない声・・・といいながら、
どうしても歌いたい!
問うたって下さったテネシーワルツ。
客席は、半ば「いいのだろうか?」
と綾戸さんの調子を心配しながら聞いていただろう。
でも本当に。
本当に素晴らしかった。
綾戸さんの、歌いたい!という気持ちと、
喉の治療に専念しなければ、今後・・・
という切実な想いが。
初めて訪れた私たちや、長くからのファンに「申し訳ない」
クルーに「申し訳ない」
という想いがひしひし伝わってきたMC中も涙したのだが、
テネシーワルツでは、ほんとうに声と歌声と、ピアノと
感動せずにはいられなかった。

7時に幕開けたステージは、
7時半にはひらけた。(おそらく、会館の外に出たらまだ外は明るい7時45分だった)

母と私は、ものすごい場面に立ち会ってしまった・・・
と思いつつも、(特に私は!)
2曲でもコンサートを満喫した気分でいた。


綾戸さんが一度声を失っただとか、
声が出ないからこそ歌うと言っているだとか、
そういうことは聞いたことがあった。


応援はしていたし、もちろん大好きなアーティストではあったが、
熱狂的なファンでもない私たちがこの場に居合わせたことは、
単純に奇妙に感じられた。
この場にいては行けないきがしながら、
自分の中にどうしても綾戸智絵が息づいていく生々しさを感じた。

8/25
焦らないで欲しい。
たとえ、あの素晴らしい席で綾戸さんの表現を目の当たりにする機会を逸しても、
綾戸さんには歌い続けて欲しい。



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