ア イ デ ン テ ィ テ ィ 。   by胡桃。
2004年10月30日(土)  真夜中。
昨日。仕事帰り。先輩とお茶して7時過ぎに帰宅。

車を停めて社宅まで歩いていると。

どこからか『ミャアー』と聴こえる。あれはネコの声。

気になって口笛を吹くと。トコトコとやってきたのは。

まだ生まれて間もないと思われる黒と白の混ざった子猫。

慣れてるから。多分元々は飼い猫だったんかな?

今は捨てられちゃったのかもしれない。

私の足元に鳴きながら擦り寄り。離れない。

しばらくその子猫とオハナシしつつ。その場にいたんだけど。

『ゴメンね』といい。その場を後にした。

++++++++++++++++++++++++++++

真夜中。仕事から帰ってきた旦那が。寝ている私を揺り起こす。

『胡桃。胡桃。ネコがいたよ。俺の後ずっとついてくるから』

『俺。社宅周りを一周そいつと散歩しちゃったよ』と。

私が夕方見たネコかもしれない。

『牛乳あげにいこっか?』私が言うと。

『え?いいの?』と嬉しそうな旦那。

パジャマの上にパーカーを着て。階段を下りていく。

外に出ると。『ミャアミャア』言いながらやってくる。

それはやっぱり私が夕方見た子猫だった。

旦那と2人。しゃがみこんで。持ってきた器に牛乳を注いで。

あんまりお腹減ってなかったのかな?どこかで餌もらってんのかな?

あんまり呑まなかったけど。

2人と1匹。子猫は私と旦那交互に擦り寄っては鳴く。


なんとも。甘い。穏やかな時間で。

どうして私。ここにある幸せにちゃんと目を向けてこなかったのか。

自分に戒めを課す。それが今できる私の懺悔の気持ち。

許してくれる貴方は強いからなのか。

自分に対しても人に対してもマイナスの感情が薄いからなのか。

懺悔をしながらも。今私。結婚して一番幸せを感じてる。

ゴメンね。
未来 / 目次 / 過去 / / 写真 / リンク / メィル / ホーム /
Thanks By Photo:君に…