| 2003年10月13日(月) |
幸せそうな彼。(3/3) |
私の彼氏はいつも楽しそうにしている。
私の家に来たら来たで楽しそうに
部屋を見回してあちらこちらを弄り回して
私が乱雑に散らかした服を畳んで整頓する。
一緒にイタリアンのバイキングのお店に
ご飯を食べに行けば真剣な顔で料理を吟味して取って
口に入れて「ンフ、美味し♪」とニッコニコに笑う。
私の軽ターボ車を運転すれば
「ほぉ〜ら、見て見て、ちょっと踏み込んだだけで
こんなに加速する!グン!って!」と
走りの良さにご満悦だ。
一緒にお洒落くさいカフェに行けば
キョロキョロと興味津々そうにあちらこちらを見回したり
カフェの小さなテーブルにランチのプレートや飲み物を
あっちこっちに動かして使いやすく綺麗に並べ替え、
それを眺めて嬉しそうに微笑んでいる。
どちらかが嘉門達夫の歌を口ずさみはじめれば
小刻みにどちらかの爆笑が挟まれながら
それは延々と数十分も続く。
どちらかが飲み物をストローで途中まで吸い上げ
「イコライザー!」なんてやりはじめれば
「体温計」「いや、それ体温上がりすぎやし」なんていう
やり取りがどちらかが我に返るまで続けられる。
MSNメッセンジャーの何気ないやり取りで
手を打って笑っている。
私の足を手に取ってしげしげと眺めさすって悦に入り、
「これはスプリンターの足だねぇ・・・。」と
惚れ惚れとした顔で呟いている。
寝癖を直すのに私のスプレータイプの化粧水を髪に吹き
何かの歌に乗っているかのように身体を
前後左右にリズミカルに動かしながら
シャカシャカと髪をかき回したり捻ったり
「うう〜ん」と唸りつつも口角は上がっている。
誰もいないエスカレーターで手を繋いでいる時
キョロキョロと前後を確認したかと思うと
サッと口付けてきてウットリした顔で
私の顔を眺めている。
私の彼氏はいつも楽しそうにしている。
私の彼氏は在り来たりな日常で幸せや楽しみのアンテナを
精一杯伸ばしているように見える。
彼を見ていると私も退屈しない。
彼と居ると私も幸せだ。
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