薬がよく効いている所為か、
胃の痛みはほとんど無い。
脂汗が出るほど苦しかった胸の狭窄感もゼロ。
それで安心したのか、
はたまた「ストレスから胃を守るお薬です」が
穏やかに漫然と効いているのか
めちゃくちゃに眠たい。
今日は母親の送り迎えをして
少しネットサーフィンしつつメールの返信なぞして
もらったお金で少し食べ物を買って、
それ以外はほとんど眠っていた。
少し水の中から上がったような体の倦怠感と
少し水の中に居るようなぼんやりとした感じとで
現実に薄皮が一枚張っていて、
いまいち自分でも何をしているのか分からない。
今日はたこ焼きを買いました。
ショッピングセンターが混んでいて
ふた舟買うのにとても並びました。
それでもガラス越しに見えるたこ焼きの焼けてくる姿を見てはしゃいで
みんなたこ焼きの美味しさを楽しみににこやかに並んでいて、
眠気でナチュラルハイになっていた某突起名も
周囲の雰囲気のおかげでさほど苦にもならずに並んでいられました。
そこへ父親らしき人物が子供を連れて通りかかり、
店頭に次々と焼き上がって並んでいく
少しこんがりとしたたこ焼きを見て一言。
「わぁ〜。あのたこ焼き見てご覧!!
真っ黒焦げだよ〜。不味そうだね〜!!」
・・・確かにたこ焼きは少し見た目が黒かった。
けれどこのたこ焼き屋に通っている某突起名としては
これくらいの色の方がカリッとして美味しいかなくらいで
別段黒焦げというワケでは無いように思ったのです。
周囲には先ほどまでの柔らかい雰囲気とは打って変わって
やや険悪な雰囲気が漂っていました。
そりゃそうだろう。
これから自分の食べるモノを「不味そう」なんて
通りがかりのヤツに言われちゃあ。
子供は親の悪い言葉をまるで選んだように覚えます。
彼の連れている子供は、彼の悪意を汲んだかのように
「不味そう♪不味そう♪」と囀っています。
たこ焼き屋さんのお姉ちゃんは
泣きそうな顔をして男を見ています。
これでたこ焼きを買う列から外れる人が出たならば
間違いなく営業妨害でしょうに。
この男は何を考えて人様の食べるモノを
「不味そう」などと形容したのでしょう?
そう思いながら、どこかしてやったりな男の顔を見ていた
某突起名の口からスルッと
「・・・低脳親子かよ(−− )」
男の一言で押し黙って男を睨んでいた険悪な沈黙の所為で
思ったより大きかったその声は辺り一面に響きました。
男の口がポカーンという擬態語がぴったりな状態で
開いて、そのまま表情が止まって私を凝視し
その顔を見るにつけ周囲から爆笑と拍手が起こりました。
しばらく固まっていた父親は爆笑と拍手と
便乗して発せられる罵声にようやく動きを取り戻し、
最終的に顔を真っ赤にして子供の手を引き去っていきました。
某突起名は周囲の方々のご好意でひと舟ただでゲットしました。
たまにはこういうコトもあるんです。
薬の副作用でたこ焼きをゲットする某突起名も
並んでたお客さんも
口の悪い父親も。
何はともあれ雄々しく生きましょう。
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