今年の流行語大賞には、「直ちに」と「セシウムさん」を推したい。 もう1つ何かあった気がするが、思い出せないので、この2つに比べればインパクトに欠ける言葉だったのだろう。
東海テレビの不適切テロップ(セシウムさん)検証番組を見た。 我が家あの地域では放送されなかったので、インターネットで。 番組では「セシウムさん」のセの字も出さず、最初から最後まで「不適切テロップ」で通していた。 これでは、検証番組だけ見た人には何が何だかだろう。どうせならちゃんと件のテロップを出せばいいのに。 問題のテロップが出た「ぴーかんTV」の番組の流れだの組織図だのを出して、あれこれと問題を探っていたが、どうにも的外れな気がしてならなかった。 結局、システム上の問題ではなく、内部の人間の意識の問題だったと思うのだ。
主犯は勿論、テロップ作成者である。 この男性が顔を隠してインタビュー(事情聴取)に応じていたが……この人、本当に50歳台なの?? 普通こういう場合、少しはしょんぼりするものだと思っていたが、全く反省の態度が見られない。自分のした事を解っているのだろうか。 馘首が決まっているから投げ遣りなのか?とも思ったが、そんな風でもない。 社会病質的な薄気味悪さを感じた。
この場合、タイムキーパーが従犯になるのだろうか。 プロデューサー兼ディレクターにテロップ内容を事前に通知する義務があったのに、「不適切テロップをそのまま報告するのは、上司に対して失礼に当たると思った」という理由で報告を怠ったと言う。意味がわからない。 普通の会社でも、上司への「報告・連絡・相談」は基本のきだと言うのに。社員教育やっていないのか、この会社は。 とは言え、いちいち報告・相談すれば、「それぐらい自分で考えろ!」と言われ、自力で処理しようとすれば「何故相談しない、馬鹿者!」と叱られるのだ。 やってらんねーよな。
他に機械操作係のミスもあり、普通な事故が重なった結果ではあるが、やはりテロップ作成者に問題があった気がする。 人間的な問題が。 ただ、それはあくまでこの検証番組を見ての印象な訳で、本当はこのテロップ作成者1人に責任を負わせて蜥蜴の尻尾切りを目論んでいるのではないかと言う穿った見方も出来るので、本当のところはわからない。 やっぱり普段からTV局なんてこんなもんなんでしょ?という気もするが、福島アナウンサーの憔悴した表情を見ると、何だか気の毒になった。
何にせよ、この50歳台のテロップ作成者が人間としてクソなのは確かだろう。 これが本人だとすれば、ね。
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