今、気付いた。
うちの親、福島に土地持ってるんだった……!
30km圏外ではあるけれど、余裕で80km圏内。 ただでさえ二束三文な田舎の土地なのに、原発事故のせいで益々価値が無くなってしまったではないか。 どうせ福島に住むつもりは無かったんだから、さっさと売ってしまえば良かったのに、面倒臭がっていつまでもそのままにしとくからこんな事に! 全くもう! と1人でキーキー悔しがるいつもの私。 それを見て主人が、 「土地の価値が下がったといって、東電に損害賠償を求めたらいいじゃん」 と名案を授けてくれた。 そんな事は思い付かなかったので、頭いいなと思った。 えっ私が馬鹿なだけ?
私が現在住んでいる所でも、どれぐらいかは知らないが、割と高めの放射線量が検出されたと聞いた。 震災以降もずっと土地の物を食べていたんだが。もう手遅れって事ですかね。 「だから逃げようって言ったじゃない!」 と主人に怒りをぶつけてみたが、 「だって僕は仕事あるし。何ならシオンだけ逃げてもいいよ」 だと。何それ。 「1人で逃げたって仕方無いじゃん。今の仕事辞めても、貴方なら何とかなるでしょ。新興宗教立ち上げたっていいし、詐欺師に転向してもいいし、何だって出来るじゃん」 と言ったが、お断りされた。 そんなに今の仕事が好きかー! 奥さんの健康より大事かー!
まあいいけどね。もうこんな歳だし、今更多少の被曝なんて。 元から癌家系だから、寧ろ放射線治療になるかも知れないし。(と前向きに考えてみる) 老い先短い者はいいけれど、未来ある子供は可哀相だ。 夏休みに一時的に福島から疎開する子供達が多いらしいけれど、凄い今更感が拭えない。 さっさと子供だけでも疎開させりゃ良かったのに。 子供には選択権が無い。親が決めるのだ。 しかしその親にしても、皆が残っているから大丈夫、と感覚が麻痺してしまうのかも知れない。そういう集団心理は多分あるだろう。 少し前に、沖縄に逃げた親子の話をTVで見たが、疎開を決断した母親は、周囲から 「若い人が残って頑張らないと」 と言われたと言っていた。 無責任で酷い話だと思った。逃げる側じゃなくて引き止める側がね。 若者の未来を犠牲にしてどうするよ。
|