天上天下唯我独尊

2010年12月16日(木) まさに雪隠詰め

ワイドショーは朝から、8日間もトイレに閉じ込められた63歳女性の話で持ち切りだった。

東京は港区の2LDKマンションに1人で暮らしている63歳の老女がトイレに入っていた所、トイレの真向かいに置いてあった炬燵入りの段ボール箱が廊下に倒れてぴったりとドアの前を塞いでしまい、閉じ込められてしまった。
トイレに窓は無く、呼べど叫べど誰にも届かず、そのまま8日間が経過。
日参していた娘が病院に見舞いに来ない事を母親が心配し、母親→看護婦→警察と連絡が行って事故が発覚、老女は救出されたという話であった。

やはりトイレは怖い。
以前「九死に一生スペシャル」という番組(わざわざ自分で自分を九死ならぬ窮地に追い込むパターンも多かったが)で見た、地震でドアが歪んでトイレから出られなくなったという話を思い出した。
あの後暫く恐怖のあまり、私は自宅トイレで用を足す時にはドアを半開きにするようになったのだった。
年数が経った実家のトイレは余計に不安なので、いつも通りにドア半開きで用を足していたら、
「うちのトイレには窓付いてるから! 何かあったら家族が助けるから! 音がするから閉めてよ、こっちは食事中なんだから!」
と妹に切れられたが。
一戸建てならいいが、アパートやマンションだと、風呂やトイレに窓が無い場合が多い。
現在の私の住まいもそうである。
主人のいない日中は1人なので、何かあっても誰も助けてくれない。
取り敢えず、継続してトイレのドアは半開きに、出来れば携帯電話を持ってトイレに入ろうと思った。
トイレ前に何も置かないのも勿論重要だが、今の時期、それは一寸難しい。
だって、玄関近く、トイレ前の廊下が1番寒いのよね。
寝室には持ち込みたくないので、林檎の箱を置いておくには今のところ、トイレ前が最も適した場所なのだ。
それに、ゴミの日待ちの解体済み段ボールやら広報やらを箱の下に重ねて置いてあるので、荷崩れし易いと言えばそうかも知れない。
しかし他に置き場所が無いので、他の方法で自衛するしかないだろう。
閉じ込められたら嫌だなと思いつつ、手早く用を済ませるようにしている。

万一閉じ込められて救出されたとしても、私はTVの取材は受けないけれどね。
流石に恥ずかしくって嫌だよ……地震のケースなら兎も角、未然に防げなかった自分が悪いんじゃん。


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