今更?という感じがするが、リッチランドの会長以下17名が、逮捕された。 だって、リッチランドの名を聞いたのは大分前で、調べてみたら昨年5月頃の話だ。 それなのに、まだ逮捕されていなかった事に驚いた。
リッチランドは、投資会社ではなく、健康食品販売会社らしい。 それが何故、沈没船の引き揚げや、ルーマニアの不動産投資に関わるのか、実に不思議だ。 普通におかしいと思わないのだろうか。 縦しんば思ったとしても、「儲かる」の一言にお金を出してしまうのだろうな。 少なくとも投資するからには、相手の話を鵜呑みにせずに自分でも調べてみる必要があると思うのだが、調べるのすら面倒なのだろう。 面倒だから、楽をして儲けたい。 だから、詐欺に引っ掛かるんだろうなあ……。
リッチランドに年金を騙し取られたという被害者が、TVのインタビューに答えていた。 それを見た主人は、理解出来ないという風に首を振った。 「年金ってのは、『今まで沢山働いてお疲れ様でした。これからはこれで暮らして下さいね』って貰うものだから、それだけあれば暮らしに困る事は無いでしょう。どうしてそれを、増やそうと思うんだろう」 「そうねえ……お金の余裕は心の余裕、だからかな。少しでも多く子供に遺してやりたいと思うのかも知れないし」 お金に執着のある妻として、考え考え私が答えてみたが、お金に執着の無い夫はやはり理解出来ない様子で、 「児孫のために美田を買はず、だよ。未成年や学生なら兎も角、成人した子供にお金を残す必要は無いね。遺産があると、相続争いで却って不幸になる」 と言い切った。 そうだよねえ……。
うちの主人は、裕福な家庭の出ではない。 お金で苦労した事が無い訳でもないのに、それを苦労とも思っていないところが凄い。 主人の両親も、やっぱり同じような感じで、 「お金が無いのは惨めだが、不幸ではない。沢山あり過ぎるよりは、困らない程度にあった方が幸せ」 という考えの人達である。 こういうところは、偉いなあと思う。
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