天上天下唯我独尊

2006年11月12日(日) ほわ〜ん

妹との会話。
「見て見て、これって『ほわ〜ん』じゃない?」
「あっホント、『ほわ〜ん』だね」
「ほわ〜ん」
「ほわ〜ん」
我々の「ほわ〜ん」とは、ほわ〜んとシアワセな気分にさせてくれる物、つまり「素敵な物」である。
例えば、買い物に行って「ああ、いいなあ」と思えるような素敵な服に遭遇した時に、このような会話が成立するのだ。

ダーリンの休日に、2人で百貨店に行った。
すっかり寒いねえ。
まだ秋だと思っていたのに、もう冬なのかしらん。
靴売り場では、沢山のブーツが並べられていた。
その中で、一寸変わったブーツが、私の心を掴んだ。
以前の私なら、実用的ではないという理由で却下していたのに、その靴が気になって気になって仕方がない。
同じデザインの物が3色並んでいたので、彼に訊いてみた。
「ねえねえ、あの靴、可愛いくない?」
と言ってみると、ああいいねえと言うではないか。
よし。
「黒、茶色、白とあるけれど、あの3色の中ならどれが似合うと思う?」
「そうだなあ、その服なら、白かな」
白……それは最も汚れが目立つ色。そのために私が敬遠している色。
でも私に似合うって。(今日の服ならという限定付きなのに、その部分は既に飛んでいる)
でも高い。
でも可愛い。変な模様も素敵。
でも私には、可愛過ぎる? もっと若い子向けの物なのかも。
と逡巡するうちに、ダーリンがさっさと歩いて行ってしまったので、私は慌てて追いかけた。

帰宅しても、あのブーツが頭から離れない。
「あの靴、可愛かったよねえ」
と何度も繰り返してはほわ〜んとしていると、とうとうダーリンが
「そんなに欲しかったら、買ったらいいのに」
と言ってくれた。
彼の欲しい物は私が却下してしまったのに、何て優しい人。
お言葉に甘えて、翌日、朝一番で店に行ってしまった。
黒と茶があっても、白のサイズが無ければ諦めようと覚悟して行ったら、白だけ私のサイズが残っていた。
運命だわ。
という訳で買ってしまった……きゃー。

玄関にどどーんと置いておいたら、ダーリンから、
「これ、仕舞う場所無いの?」
と言われてしまった。
「ごめん、邪魔だった? 私としては、目に付く所に置いておいて、見る度にほわ〜んとすると同時に、常に貴方に対する感謝の気持ちを忘れないようにしようと」
「いや、『早くこれに似合うスカートを買え!』と言われているようでさ」
……幾ら何でも、それは穿ち過ぎですよ貴方。
でも、いつものジーンズにブーツインで履いてみたら、
「それじゃあまるで、パッと見、ゴム長みたいだな。やっぱりスカートの方がいいよ」
と言われたので、スカートも欲しくなってしまった。
流行のスキニーとやらもユニクロで試着してみたけれど、どうにもあの腰穿き感が駄目だった。落ち着かなくて。
それにあれって、細身の人が穿くからいいのであって、デブが穿くと犯罪以外の何者でもない。
幸い今のところ、そのような身の程知らずには街でまだお目にかかっていないけれど、私がその第1号になる訳にも行かないので、このほわ〜んなブーツに似合うスカートを探そうと思う。


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