日々是迷々之記
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2006年02月14日(火) フォーマルという鬼門

人生にはいくつかの鬼門があり、先日そのひとつである指輪についていろいろと考えてみたわけだ。すると各方面からご意見感想を頂き、とりあえずどうにかなりそうである。今回は次の鬼門、スーツについて書いてみようと思う。

私はスーツを持っていない。じゃあ面接とかどうしてんの?と訊かれるが、スーツに準じた格好で、と言われることがほとんどなので、黒のパンツとジャケットとかで適当にごまかしている。そして次にじゃあ冠婚葬祭は?と訊かれるが、実は私は結婚式に出席したことがない。あるといえばあるのだが、外国でしかもカジュアルなやつだったので、ジーンズと紺色のジャケットで十分だったのだ。葬式にしてもしかり。身の回りで誰も亡くなってないのでお葬式も経験がない。子供の時にじいちゃんが亡くなったくらいか。

しかしまあ、このたび結婚式に招かれた。それ自体は喜ばしいことなのだが、着る物がない。面接用でたらめスーツでごまかそうかと思ったが、その結婚する当人に申し訳ない。しかも荘厳なかんじがする寺社仏閣でとりおこなわれるのだ。

冗談で「ジーンズに黒のジャケットでええよなあ。アップルの社長、スティーブジョブズもそういう格好でステージに上がってるし。」と当人にメールしたところ、(^^;)←こんな感じのレスだった。いや、あの冗談さ、はははは!とメールしておいたが、軽くヒヤアセがでた。

一緒に出席する家人は世間的にはまともなおっさんなので、スーツも礼服も持っている。私が、貸衣装でドレスでも借りようっかなーと言うと、うぷぷぷ!ドレスやて!はまるサイズないで!と笑われた。まあそうだろうな。この体型で叶姉妹みたいな格好ができるわけがない。マジで筒じゃないか。

このへんのことを友人に相談してみた。友人一同、スーツと礼服は絶対必要なので今からでも遅くない、作れ、とのことだった。あ、やっぱり…というかんじだ。でも、なんか躊躇してしまう。というのは私はあの裏地というものが好きではないのだ。なめらかな甲虫といったあの肌触り。あれがフトモモに触れたりするとさぶいぼが出てしまう。あとパンストってのも好きじゃない。足の裏がねたねたしてくるのが不快だ。ついでにパンプスも避けたい。だんびろ甲高なので幅に合わせると靴がでかくなり、パンプスで甲の部分が十分に覆われず、足の指の付け根が露出してしまうのだ。

しかし女のフォーマルというのは何と脆弱なことよと思ってしまう。あんな靴じゃ走ることはままならず、歩くのすらしんどいし、スーツは動きにくく、ドレスは肩やらチチやらいろんなものを露出して冷えて体に悪そうだ。

それにそんな格好だと財布やケータイをどうやって持てばいいのか分からない。私は普段、財布はジーンズの尻ポケットに入れっぱなしなのだ。スーツは物をしまえるように出来てないので不便ではないのだろうか。

この手の問題は考え出すときりがない。服をちゃんとすれば次は靴、次はバッグ、そして化粧にヘアメイク。どれもこれも苦手な物ばかりが芋蔓式に出てくる。しかも今回ばかりはちゃんとしないと結婚する当人に申し訳ない。

そのリミットは4月15日。私はドレスというものを借りるのか、スーツを作るのか、はたまたパンプスやストッキング、ハンドバッグというものを手に入れるのか?いやはや、その翌週の四国キャンプツーリングのことなど考えている場合ではない。

ピンチですよ!


nao-zo |MAIL

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