阿呆的日常 主にJとかプロレスとか。
アホラレツ|キノウ|アシタ
ワタシの中で一区切りついた気がします。 彼女を好きになってから、彼女を好きな同志たちと一緒に彼女を愛でたい!と 作ったリンク集の最後の更新が終わりました。 長かったような、短かったような。 ワタシの同人人生の中で、一番濃い時期だったように思います。いきなり大阪に 行ったりな!(笑)って、さすがに今年は行きませんよ。翌日友達の結婚式二次会 がございますしね。
一区切り、という意味で、ワタシはサイトを閉じてから彼女を書いたのは自発的 にはないのですが、久しぶりにここは一つ。
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星を見ていた。 何も視界の邪魔をしない、広い広い草原に、あたしは寝転んでいた。 意味もなく星の数を数えて、挫折して、また数え直して、諦めてを繰り返し、 あたしは星を見ていた。 星が形を作るを知らず、その形がどんな物語をつむぐを知らず。 夜を独り過ごすにはちょうど良かったのだ。 ただ、星を見ることが。 誰も教えてくれなかった。 流れ星に願い事を託すなど。 でも、教えてもらったところで、あたしは星に願い事なんか託したろうか。 きっと、託さない。 星の数を数えきることがないように、願い事は叶わないとわかっていたから。
だから、あたしは星を見るのをやめたのだ。 星を見るのは、独りでい続けるということだったから。 あたしは、一人になることを、選んだ。
「そんなことも知らねぇの?」 赤毛の後輩にあきれた顔をされた。 「うっわ、マジで?」 頬に傷のある後輩がポカンと口をあけた。 「えぇー!なんでなんでー!?」 いつも以上に頬を紅潮させて後輩があたしの袖を引っ張った。 「なんでかしら」 あたしはしれっと言ってのけた。 「ひとりでしか、星を見なかったからだろ」 輪の遠くで、隊長が呟いた。
なんでわかっちゃうんだろう、このひとは。 なんで伝わっちゃうんだろう、このひとには。
こんなときだ。 あたしは独りじゃないと思う。 こんなふうに。 あたしは独りじゃないと思う。
誰より近かったひとは誰より遠かったひとで、だから、あたしは星をただ数える しかなかった。 星はあたしが独りだと知る術でしかなく、どんな物語をつむぐものではなかった。 でも、今は独りではないのだ。 そう教えてくれたのは。
「ねぇ隊長。あの星って、隊長に似てる」
指差した先、ひときわ輝く、白い星があった。
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状況がいまいちわからん感じですが、そんな感じで読み手の方の想像力で勝負! 冬の星は綺麗です。首都圏で見るには一番見える時期ですよね。
さぁ、明日からまた頑張ろう。 正月太りからようやく回復傾向。
き あ ぬ
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