阿呆的日常 主にJとかプロレスとか。
アホラレツキノウアシタ

2003年07月04日(金) 仙藤の日。/1人仙藤祭。その1/その2

ですよ、今日は。
仙道彰と藤真健司の日。
仙道の背番号が7、藤真の背番号が4、つーことで仙藤の日と
世で言われているわけです。
つまり、日曜は仙越の日なんですよー。
ってスラダンにご興味のない方には「それがどーした?」な
ことなんですが、もっとどーでもいいことします。
ちょっとだけ仙藤書こうかと思って。日記で。
スミマセン……だって書いても置くとこナイじゃないですか。
なので、ほら、神さんお誕生日のときのように笑って許して
もらえたら嬉しいなと。
だってやっぱり好きなんだもの。ここ暫く真田幸村に浮気中
だったりするんですが、藤真健司がやっぱりいいかなーと
思う今日この頃なので。


で、仙藤の話はまた後で書くとして。


ちらちら通販の申込をいただいております。アリガトウです。
千菊って意外と人気?と勘違いしているのはワタシですが、
今でも勘違い真っ盛りでございます。
昨日別件で電話してきたS氏に、千菊の在り方について話し
ました。日記に書いたようなことを切々と(笑)
「千石がばーって行くより、菊が千石を好きになるってのが
いいんだよ」と。原作の千石が千石なだけに、そういうのが
少ないっていうのは百も承知で。彼女も少ないよ、それって
アッサリ言ってくれましたが、ワタシはそういうのがいいと
思うのです。菊もアホのコのようにただ「好きー」って言う
のじゃなくて、その一言を発するのに、いろんな意味や悩み
そーいうもん抱えて発してくれ!みたいな。
「好き」なものが多いのはいい。でも本当に「好き」だと
言えるモノについては簡単に言葉にはして欲しくない……
っつーかね。恋愛に限って言えば。
前にも書いたけど、菊って簡単に好きって言うけど、本当に
好きなのかどうかと言えば、そんなことはないと思う。割と
ズルいコだとも思ってる。最初は違ったけどさ(苦笑)
末っ子特有の、人を見る目とか利用方法とか、他人にズルい
とは思わせない特権付きでそういうのフルに活用してそうだ
なと思うんです。腹黒いとも違うんだけど。うまく言えない
んだけどさー。人間を見る目はすごいある。
ただカワイイだけじゃ
満足できません。

最初は可愛いだけでよかったのよ。でも今は違うのよ。
真っ直ぐなコっていうのは譲れない。だけど、ただ可愛い、
それだけじゃない。可愛いだけじゃ恋愛できないッスから。
たとえホモでもさ、ファンタジーでもさ、別に経験談が必要
っていうことでなく、読み手に何か伝える『裏付け』っぽい
ものが必要なんじゃないかと思うのですよ。
それが己のキャラ脳内設定と環境設定かなと。
『裏付け』の一環として、ワタシはただ可愛いだけの菊丸は
イヤだなと思うんです。女々しいのもイヤだなぁなんて
考え出すと初期の自分のSSって読めなくなりますね(苦笑)
設定が徐々に変化していくのは仕方ないことなのですが。


キャラ設定、環境設定ってとても大事な要素で、欠かせない
もので、そういうのを魅力的に『裏付け』できる人は本当に
スゴイと思う。『裏付け』のあるSSを読むと、自分怠けて
ちゃダメだなと凹みつつも立ち上がれる。そんな大した書き手
じゃなくても、できることならしたいと思うから。
たとえば好きだと言う。
それだけでもキャラによっては全く違う「言い方」になる。
たとえば抱き合う。
キャラによっても、そのときの環境によっても「抱き合う」
意味が違ってくる。
そういう経過に感情の色をつけて伝えられるモノを書ける
人に、ワタシは魅かれていくんですよね。
ほんの一文でも、何かを伝えられるような言葉の使い方。
マンガのほんの一言のセリフでもあるじゃないですか。


がんばろ。
これから仙藤。

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今日はおうちに誰もおりません。
パパもママも妹も。
一人暮らししてる一番下のコも那須へと旅立ちました。
「お姉ちゃん、那須に行くお金ないから、会社まで借りに
行ってもいい?」とメールよこして(涙)
銀行に行かないといけないし、切符も買わないといけない
から、30分ほど抜けてもいいですかと上司に事情を言えば
「きあぬちゃんもそのまま那須に行ってもいいよ」……明日
先輩の結婚披露パーチーがなければ行ってるさ。
そんなわけで那須塩原までの切符を買い与え、小遣いも
あげて送り出してきました。
那須塩原まではパパたちが迎えに来るんだってさ。
ちぇーいいなーアタシも行きたいよー(先々週行ってます)
あ そ び た い。(十分遊んでるだろ、オマエ)
那須から帰ってきたら名古屋に行くことをカミングアウト
しようっと。

そういうわけで、1人仙道×藤真祭開催。
1人遊びがお得意なきあぬさん、自己満足街道まっしぐら。
夏コミが今から楽しみでなりません。

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たとえば、ふいに誰かに逢いたくなるときがある。
誰か。
曖昧だけれど、もう特定の個人を指しているような言葉。
逢いたい。けれど、誰に?
そう思いながら、窓を開け、梅雨晴れの空を藤真は見上げた。
なんとなく、誰かに逢いたい。
だからって誰でもいいわけじゃない。
じゃあ誰に逢いたいというのだろう。それはわからない。
けれど。
鬱陶しいくらいの雨雲。鬱陶しいくらいの暑さ。
前期の試験が迫る季節、藤真は窓を閉めた。苦手なエアコンの
電源を入れた。人工の風が部屋を流れ始める。
やっぱり苦手。
そう思いながら、レポートの続きでもやろうと藤真は
小さなテーブルに置かれた日本思想史の厚い本に手を
伸ばす。
「意外ですね」
誰かの声が遠くをよぎった。
「藤真さんってバリバリ理系なのかと思ってました」
遠くのものが少し近づいてくる。
「俺も日本史好きです」
ハッキリと声色が思い出された。



「仙道」



あれはいつだったか。
神奈川選抜の強化合宿のとき、そのときくらいしか藤真と仙道が
会話を交わすことはなかったと思う。夜の自由時間、合宿所の
1階にある食堂で、牧と花形と進路の話をしていて、そこに仙道が
顔を出したことを藤真は思い出した。
「お前が進路…?」
「バスケのことだけ考えていろ」
「え?何オマエでも進路なんて考えんの?」
三人三様の答えに、仙道は苦笑していた。
「俺だって考えますよ、失礼だなぁ」
本当に失礼とは思っていない顔をして、空いていた花形の隣、
藤真の正面に、仙道は腰を下ろす。
「牧さんはそのまま海南大に進むんでしょう?」
「あぁ」
「花形さんは?」
「まだ何とも言えないな」
「藤真さんは?」
「俺?まぁいろいろ話は来てるけどね」
「ふぅん」
四人で面を合わせているときはそれだけだった。
進路の話からバスケの話になり、チームメイト達の話になる。
そうこうしている内に自由時間は終わり、食堂に顔を出した
高頭が消灯だと告げた。席を立ち、部屋に戻る。藤真は喉が
乾いていたのを思い出し、同室の花形に一言告げて、また
1階へと戻った。先客ありき。自販機の前には仙道がいた。
「あれ?部屋に戻ったんじゃないんですか」
「喉が渇いて。水でも買おうかと思ってさ」
「俺もです。さっき先輩方に囲まれて話してたもんだから緊張
しちゃって」
「って、オマエが緊張するよーなタマかよ」
「はは、違いますか」
「違う違う、ぜんっぜん違う」
仙道がスポーツ飲料を取り出したのを見て藤真は小銭を入れ、
ランプのついたボタン押す。ガコンという音と一緒にミネラル
ウォーターのペットボトルが出てきた。
「進路、いろいろあるってどういろいろあるんですか」
「いろいろだよ」
「バスケは続けるんですか」
「続けるつもり」
「じゃあどんな勉強したいんですか」
「勉強?」
「大学っていろいろあるでしょ」
「あー、法学とか経済とかそーいうのか」
「はい」
「俺は、史学、勉強してーなって思ってる」
プラスチックの蓋をキュッとまわして藤真は封を切る。そして
ミネラルウォーターを一口ゴクリと飲んだ。
「シガク?」
「あー歴史。日本史とか」
「史学」
「そうそう」
仙道は何かを思い巡らすように瞳をグルリと周回させた後、
「意外ですね」
と言ったのだった。





意外かぁ。
江戸時代の儒教学者の推移についてまとめながら、藤真は
本当に意外そうな顔をしていた仙道を思い出した。
アイツ元気にしてんのかな。アイツこそ理系っつーのが
意外だよ。
「日本史好きなんて、その場しのぎで言ったんだろな」
そんな悪態を吐きつつも、藤真は逢いたいなぁと思った。
ごく自然に。眠いときに寝たいと思うような、腹が空いた
ときに何か食べたいと思うような、そういう感覚で。
うん、逢いたいかも。
そんなことを思ってるなんて言ったら「意外ですね」って
またお前に言われそうな気がするけれど。




俺がこんな風にお前を思い出してる。
俺が誰かに逢いたいと思ったのは、お前をこうして思い出す
ためだったんだろうか。
不特定なようで、特定な『誰か』という言葉は、今の俺に
とって、お前だったのかもしれない。
逢いたいからと思って逢えるもんじゃない。
思うだけで終わる願望の方が、絶対数的に多い。けれど、
それでもいいと藤真は思った。
逢いたいなぁと何となく思う。
思えば逢える、願えば逢える、そんな甘い考えを抱くほど
もう子供ではない。
藤真はゴロンと横になった。逆様になったカレンダーが目に
入る。
「あ」
逢いたいと願うだけでもいいだろうとやはり思った。
来週の月曜日は七夕だ。
「レポート提出日」
ウンと身体を伸ばして、藤真は身体を起こす。
たとえばお前もこんなふうに、俺を思い出しているといいけど。




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仙道バージョンも書けるといいなー(笑)
書き物について『裏付け』反省をしたばかりなのに、キャラが
自分でつかめてないから軽いSSだなぁと思う……


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期末テストが終わればインターハイだ。
仙道は残り10分の試験時間を見直しもせず、ぼんやりと
していた。問題の数と同数埋めたスペースを見直す気にも
なれない。湿気のこもった暑さにテスト勉強よりも仙道は
辟易していたから。
「はー」
テストは今日で終わる。
高校2年生に上がる前、理系か文系かクラス分けに伴う
進路を選ばされた。仙道はなんとなく理系コースを選んだ。
どちらかと言えば理系科目の方が成績が良い気がしたし、
文系の根を詰めて覚える作業というのは苦手だった。その点
理系は、ある程度の公式、定義、定理を理解してしまえば、
それを応用していくことで問題は解けた。おそらく仙道の脳は
理系の構造をしているのだろう。

テストに縛られるのも今日で終わり、あと8分。仙道は大きな
身体を机に突っ伏した。湿った暑さが誘う気だるさに、欠伸を
一つする。
「でけぇ欠伸」
ふと、そんな言葉が思い出された。
誰にそんなことを言われたっけ?越野あたりが言いそうなこと
ではあるが、その声色は越野のものではなく。
「お前はどうなの?文系、理系?」
そう言われて、理系ですって答えた気がする。
「へぇ。お前みたいなのが理系ねぇ〜」
意外ですかって聞いたら、お互い様と言って笑った人がいた。




「藤真さん」




「っていきなりいない人、それも他校の先輩の名前を
呼ぶなよ、仙道」
「あ、ごめん」
「試験疲れ?」
「それ、越野」
「うん、それ俺」
試験終了直後とはいえ、当然のように部活はあった。昨年逃した
インターハイ切符。今年はそれを奪い返したのだ。田岡の指導も
より熱が入ろうかというもの。
「今日倒れるかも」
「そんなこと言って倒れたことないじゃん、越野」
「バカヤロ、倒れてられっかよ。……で?何が藤真さんなんだ?」
「は?」
「お前今、藤真さん、って」
「あ、あぁ」
体育館に続く渡り廊下は校舎の裏手にあるせいか、日が差さず、
ひんやりと涼しい。
「あの人、文系なんだよなーと思って」
「は?」
「意外でしょ」
「意外?そーでもねぇよ。お前、文系じゃねーから知らないだけ
だろうけど、あの人、小論文とか予備校でいつも成績上位だった」
「え?」
「日本史も全国模試で結構上にいたぜ」
「そうなの?」
「そうなの」
茶化すように越野が仙道の口調を真似する。
「バスケだけの人じゃねーんだよな、あの人。バスケ推薦で
大学行ったんじゃないんだろ」
「違うんだ」
「お前ホント興味ないこと何も知らないね。俺、藤真さんが
行ってた予備校に通ってんだけど、そこの合格者一覧に名前
あったし」
「へぇ」
「ま、とりあえずお前は小難しいこと考えずに、インターハイ
のこと、考えるんだな、今は。頼むよ、キャプテン」
部室に入る直前で、越野は仙道の背中を強く叩いた。仙道は
イタイよと笑いながら、今知った『知らない』藤真を、自分の
知っている藤真に重ねていた。
自分の知っている藤真は本当にわずかしかない。それに知らない
藤真を重ねていけば、知らない藤真に自分の知っている藤真が
消えていった。なんだかそれがひどく不快に思えた。
知らないことが多くて当然なのに。
身体を動かし流れた汗は、いつもとは感触が違った。




逢いたい。




仙道はまだ明るい夜空を見上げて思った。
知らない藤真が自分の中に在った。知っている藤真はもう
存在しなかった。知らなくてはいけないと馬鹿みたいな
義務感に仙道はかられた。
そのせいだろうか、逢いたいと思った。
連絡先も何も知らないけれど、藤真の後輩である伊藤に聞けば
わかるだろう。
逢ったら、この不快感と義務感がなくなる気がしていた。
知らないことはあって当然でも、知りたいと願ってしまった
事実にその身を殉じようなどと、文学者めいた考えに落ちる。


商店街を通り抜ければ、アーケードには七夕飾り。
仙道は幼い字が躍る短冊を見て目を細めた。
「逢いに行こう」
願うくらいなら行動に移そう。
白鳥の橋などいらないし、自分のこの足で逢いに行く。


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隊長、アホくさくて泣けてきます!


き あ ぬ