阿呆的日常 主にJとかプロレスとか。
アホラレツキノウアシタ

2002年03月18日(月) お詫び。

更新していなくて、本当にごめんなさい!

20日が終われば……菊丸サイドも海堂サイドもキリリクも
忍菊も千菊もまたしても毎日更新
勢いで頑張りますので、見捨てずにお付き合い下さい。

特にキリリクを一日千秋の思いで待っておられる佐倉なる様、
柏木ミナミ様、中村勇也様……このお三方には足を向けて
寝られません。特になるさん。
あきらめの境地を迎えたそうです。本当にごめんなさい。

そんなわけで今日の日記SSはゴクアクでございます。


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   サクラチル
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薄紅の花びらが好き。
ふわぁっと風になびくその姿が好き。
咲いているよりも、花びらが舞うことのほうが美しいと感じる。
それは散る様に俺が惹かれているからなのか。
咲かすことよりも散らすことに。


あぁどうして君の躯に散る花びらはこんなにも美しいのか。



「だから付けるなっていつも言ってんだろ」
情事の痕跡をその白い躯に残すことを嫌うことを知りながら、
俺はあえて亜久津の目に付くところに花びらの如きキスマークを
飛ばす。俺もそうだが、亜久津も日に焼けない体質らしく、俺は
首筋よりも胸元の、一番肌が白い部分に印を付けるのを好んだ。
「そうは言わずにもうあきらめてよ」
けだるそうな亜久津にチュッと軽いキスを落として、手にした
煙草を亜久津の口元に持っていく。天井へと真っ直ぐ伸びていく
煙が揺れた。煙草を咥え、すぅと吸いこんでふわぁと出された
亜久津の息まじりの白い煙が俺の顔にぶつかる。
「けむいよ、亜久津」
「うるせぇ」
大げさに咳込むフリをして、俺は寝転がりながらベッドサイドの
窓から空を見た。ちらと桜の枝が窓のキャンバスに描かれていて
さわさわと風にたなびきながら、その花びらを青く澄んだ背景に
溶け込ませている。
「桜咲いたねぇ」
目に入ってくる花びらの数をなんの気もなしに数えながら、
独り言のようにつぶやく。上半身をゆっくりと窓へと向けて外を
見た亜久津は青空の眩しさに一瞬目をしかめた。
「あの枝の蕾が一番最初に咲いた」
そしてつぶやかれた言葉は、思いがけない言葉で。俺は思わず
躯を起こす。つんと顎で方向を指し示して、
「今年は16日に咲いた」
と煙を吐きながら亜久津は言葉をつなげる。
「……意外」
「意外?」
同じように窓を見る俺に亜久津は問い掛け、俺はすぅと桜の枝を
指差した。
「亜久津が桜が咲いたなんてこと、気にかけてるなんてさ」
少しムッとしたのか、また俺の顔にふぅと煙草の煙を吐いて、
亜久津はふぃっと顔をそらす。
「……桜は……嫌いじゃねぇ」
小さくつぶやいた声に俺はひとつ大きく頷いて、ベッドから離れ
窓辺に立った。
「じゃあ咲くのと散るのはどっちが好き?」
カチャと窓を開ける。
あたたかいけれど、まだ冷たい春風がぴゅぅと部屋へ吹き込んだ。
枝が揺れて、春風に花びらを幾枚か舞わせる。
ふわりと部屋に降り立った花びらを俺は拾い上げ、そっとそれに
口付けた。
「俺はね、散ってるところを見るのが好き」



美しいものが、その美しさを、知らしめるような気がしてさ。
咲くときも勿論好きだよ。
美しさを極限まで高めている桜色がぎゅっと凝縮された蕾が。
でも、その美しさが花開いて、美しさが零れていくのが―――



「たまらなく好き」
亜久津の口元から今度は煙草をとって、ぎゅっと灰皿で消す。
俺がキスした花びらをそっと亜久津の唇に持っていく。
そして花びらの上から亜久津にキスをした。
「趣味わりぃな」
唇についた花びらを指にとって、亜久津は俺の首筋に押しつける。
「キスマークのつもり?」
怪訝な顔をした亜久津の頬にキスを落としながら、肩をゆっくり
押さえこんで、ベッドに躯を沈めていく。
「桜の花びらを散らさせて」
部屋に入りこむ風が一際強く吹きこんで、桜の花びらが部屋の
中でくるくると舞った。桜色の風が、俺と亜久津の躯の上を滑る。


ハラリと亜久津の上に、俺につけられた桜のキスマークが落ちて、
亜久津の躯に俺が散らせた花びらが舞う。
桜が散る。
躯に。
今日の花びらは薄く薄く。
儚い紅色は一夜で消え去る花びらであろうと、散った花びらは
花に戻らぬものであろうと、俺の花は散ってはまた咲く。



ねぇ亜久津。
お前の躯に散る花びらは、すべて俺が咲かせる桜だと―――



知っている?


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わけわからない……
さて、帰るか。


き あ ぬ