阿呆的日常 主にJとかプロレスとか。
アホラレツ|キノウ|アシタ
9月より会社を休職していた方が亡くなりました。 まだ30歳になっていませんでした。 心臓発作でした。
彼はいい意味でも悪い意味でも業界人っぽくて、 よくワタシには「デブ」と言っていたものですから (ホントのことなので言い返せない)いつも ケンカ腰で話してたり、飲んだりしてました。 ショコラちゃんっていう可愛いヨーキー飼ってたから、 うちの犬のおやつ買ったときに、「ショコラにね」と あげたりする仲でした。
彼がずっと不眠症気味で、睡眠薬を常用し、たまに 向精神剤を飲んでいることは知っていました。 精神的に疲れやすい人であることも知っていました。
だけど、まさか亡くなるなんて思いもしませんでした。 過労死ではないので、誤解なきよう。
子供が親より先に死ぬというのは一番してはいけないことで、 一番悲しいことだとワタシは思います。 親を遺す子供にとっても、子供に遺される親にとっても。 他人を亡くす悲しみより、それは根幹から深いものだと ワタシは思うのです。 親にとって、子供はいつまでも子供なのです。 どんなに歳をとっても、どんなに社会的に「大人」と 認められるようになっても。 どんなときも、どこにいても、心に懸かる存在なんです。 だから、先に死んではいけない。 親は死んで初めて、その心配から解き放たれるんですから。
「死」という誰もが逃れられない出口に向かって、ワタシたちは 生きています。「死」が人生のゴールとは言いませんけど、 確実にそこに向かっていることは確かです。 いつ目の前に迎えるかわからない「死」に。
でも、その「死」に対して、ワタシがせめて願うとしたら、 親より先には死なせないで下さいということ。 二人に自分を遺したくないから、二人に最大の悲しみを 与えたくないから。
誰もが好きで死ぬわけではないけれど、自分ではどうする こともできなくて死ぬんだけれど――――。
彼はどういう思いで命の最後を迎えたのか。 悲しみを抱えたご両親は、どんな思いなのか。
ご冥福をお祈りいたします。
き あ ぬ
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