阿呆的日常 主にJとかプロレスとか。
アホラレツ|キノウ|アシタ
| 2001年09月20日(木) |
傷の癒し方を知らない |
前に忍成修吾くんと市原隼人くんのインタビューに 立ち合ったって日記に書いたんですが、その映像を さっき見たんですね。 インタビューに立ち合っているときにも、そうだよなぁ って感じ入ったんですが、それを忘れる前に 書いておきたくて。
忍成くんは二十歳なんです。 だから、中学生を14歳の役を演じるにあたって 苦労したことは?みたいな質問を受けて答えたこと なんですが。
14歳って年齢っていうのは、すごく繊細で、 すごく傷つきやすくて、でも傷の癒し方を知らなくて。 だから他人を傷つけてしまうんですよね。 自分にもそういうところがあったから、あぁ 変わらないなって思って…
曖昧にしか覚えてないので、申し訳ないんですけど、 そういうところをシンクロさせて演じたらしいのです。 改めてコレ聞いて、そういえばワタシ、あぁだから不二っぽいのね!!と雰囲気だけではあきたらず、発言にも 不二さんを重ねていた自分を思い出しました。 あぁイタイイタイ。 市原くんは発言とかは全然菊っぽくないんだけど、 その場の二人の雰囲気がメイツっぽいんですね。 あぁまたこの二人が見たいなぁ。―――――ナマで。
でも傷の癒し方を知らないのはコドモもオトナも一緒だと ワタシは思います。 本能的な自然治癒力は持っていても、癒し方は一生 知らないまま生きていくのではないでしょうか。 オトナは癒し方を知るというより、傷に対する応急処置の 仕方がうまくなるだけで、また忘却することを覚えたり、 なかったことにしたりする、精神的なテクニックを 覚えるだけだと思うんです。 傷を傷として認めることが、きっとコドモよりできない ようになっていく―――気がします。 傷つくことの怖さを知るから、精神的自己防衛力が 長けてきて、自分につく傷にも他人につける傷にも、 鈍感になっていくような。 傷ついていないフリをするっていうか。
癒し方を知らないからと言って、他人を傷つけていいと いうわけではないけど、誤魔化したり、忘れたりするのも よくないわけで。 じゃあ傷に対してナニができるのかといえば、正面から 向かい合って、傷と共存していくことなんでしょうね。 心の痛みを知ることでしょう。 そうすることで、治癒していくことを感じて、傷を 癒すというより、傷を心の糧としたい。 ――って、これはワタシの思うことですが。
ワタシ自身、他人にちょっとした傷を与えることは しょっちゅうだと思います。 言い方キツイし、情に厚いようで根が冷たい人間(母談) ですから。 知らないうちに他人に対してバリア張ってますし、 精神的防御を如何なく発揮しているとき、あります。 傷つきたくないから――ですかね。 自分のペースを守ろうとするのも、その一環なのかも しれません。
傷つくのを恐れちゃ何もできないって陳腐な言葉ですが、 オトナになると、怖いことが増えるのも事実です。
き あ ぬ
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