よるの迷走日記
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2007年06月20日(水) ガートルード

海賊にも蜘蛛男にも興味が持てず
「アジアの宝石」(誰がつけたんだろうこのキャッチフレーズ)
チャン・ツィイー(今回ようやくそらで打てるようになった)の映画
『女帝 エンペラー』を観る。女帝はempressじゃなかったっけ。
原題の夜宴のほうが良くないか。
いかにも中国的というか東洋的というか、原案の『ハムレット』
に手が入っていて勧善懲悪というより善悪混然に。
監督さんは存じ上げないけど「こういう映像を作りたい」
というのがもともと頭にあってそれを熱心に映像化してる印象。
でもそのせいかあんまり登場人物には感情移入しにくいかも。
チャン・ツィイーもきれいなんだけど期待ほどではなかったか。
(後姿のヌード代役って聞いたせいかも知れないが)

悪女好きなので昔からオフィーリアよりガートルードに興味がある
私ですが、今回二人のバトルはなかなか見ごたえあった。
王妃が皇太子の実母ではなく元恋人で継母という複雑の設定のせいか
女優さんのせいか健気で可憐な筈のオフィーリアのほうが
愛を得て勝ち誇ってるようにも。感じ悪いぞ。

ただやっぱりクライマックスの計略の絡まりあいはやっぱり
シェイクスピアが上手い、と思った。


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