よるの迷走日記
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2005年04月16日(土) 貴様!

『ハイド・アンド・シーク』の公開日と勘違いしていた母が、
どうしても映画を観たい気分だというのでレイトショーに付き合う。
ギリギリに行ったら今日公開の『コンスタンティン』は満席。
さすがにナイトショーは観られないので急遽『ローレライ』に変更。

正直、映画館で観るつもりはさらさらなかったのですよ。
なぜなら閉所恐怖症気味だから……。海の底なんて絶対ヤダ。
フジテレビが一枚噛んでるってことはそれなりに娯楽大作に
なってるのかなぁ。潜水艦の中に女の子、って絵がなァ……。
妙に戦火の恋っぽい雰囲気の宣伝ポスターもあまり気に入らず。
何だかまだそういう風に扱っていい題材じゃないんじゃないの、
とか。ことに韓国や中国の騒ぎを見てるとね。
また逆に、これって二十年前くらいだと役所広司の役を
高倉健がやってて、八甲田山がどうした二二六がどうした、
を超豪華キャストで重々しくつまらなく辛気臭く(←失礼。)
やるパターンなのでは、という危惧もあり。

しかし、これがどうして予想以上に面白く、そして真剣で
なかなか拾い物をしたお得感がある映画でした。
そのCGはどうだとかパウラ役の子は純粋に日本人の
女の子の役でもこんなしゃべり方じゃないのかしらとか
妻夫木君はいつまで十代の役をやらされるのかしらとか、
細かい疑問も多々あったのですが。
うーん。何かもう、
軍服が格好いいからそれでいいや(爆)。
堤真一と並んで遜色ない長身の役所さん。上級仕官の白い軍服が
眩しい……。革のコートも素敵。
声がいい役者さんが多くて、それが折り目正しく腹に力の
入った軍隊用語で話されるとくらくらいたしました。
戦争は嫌いですが、軍服には否応なくときめきます。馬鹿。
意外に恋愛色が薄かったのも良かった。むしろパウラちゃんは
艦長に父性を感じていたんじゃないかしら、という印象です。

しかし原作が四冊?ということは艦長の時計とか木崎先任の
綾取りとか軍医長のライカとか、もっと掘り下げて描かれているのか?
これは絶対読まねば、と決意。

後日、それは自分の首を絞める行為であった
ということが如実に判明するが、それはまた別のお話。


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