よるの迷走日記
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『ハイド・アンド・シーク』の公開日と勘違いしていた母が、 どうしても映画を観たい気分だというのでレイトショーに付き合う。 ギリギリに行ったら今日公開の『コンスタンティン』は満席。 さすがにナイトショーは観られないので急遽『ローレライ』に変更。
正直、映画館で観るつもりはさらさらなかったのですよ。 なぜなら閉所恐怖症気味だから……。海の底なんて絶対ヤダ。 フジテレビが一枚噛んでるってことはそれなりに娯楽大作に なってるのかなぁ。潜水艦の中に女の子、って絵がなァ……。 妙に戦火の恋っぽい雰囲気の宣伝ポスターもあまり気に入らず。 何だかまだそういう風に扱っていい題材じゃないんじゃないの、 とか。ことに韓国や中国の騒ぎを見てるとね。 また逆に、これって二十年前くらいだと役所広司の役を 高倉健がやってて、八甲田山がどうした二二六がどうした、 を超豪華キャストで重々しくつまらなく辛気臭く(←失礼。) やるパターンなのでは、という危惧もあり。
しかし、これがどうして予想以上に面白く、そして真剣で なかなか拾い物をしたお得感がある映画でした。 そのCGはどうだとかパウラ役の子は純粋に日本人の 女の子の役でもこんなしゃべり方じゃないのかしらとか 妻夫木君はいつまで十代の役をやらされるのかしらとか、 細かい疑問も多々あったのですが。 うーん。何かもう、 軍服が格好いいからそれでいいや(爆)。 堤真一と並んで遜色ない長身の役所さん。上級仕官の白い軍服が 眩しい……。革のコートも素敵。 声がいい役者さんが多くて、それが折り目正しく腹に力の 入った軍隊用語で話されるとくらくらいたしました。 戦争は嫌いですが、軍服には否応なくときめきます。馬鹿。 意外に恋愛色が薄かったのも良かった。むしろパウラちゃんは 艦長に父性を感じていたんじゃないかしら、という印象です。
しかし原作が四冊?ということは艦長の時計とか木崎先任の 綾取りとか軍医長のライカとか、もっと掘り下げて描かれているのか? これは絶対読まねば、と決意。
後日、それは自分の首を絞める行為であった ということが如実に判明するが、それはまた別のお話。
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