よるの迷走日記
DiaryINDEX|past|will
| 2005年03月23日(水) |
早春恒例県境越えドライブ |
何だかこの季節になると高山に行きたくなるのです……。 正直もっと早い時期に行きたいのだが雪が多すぎて運転が不安だったり。 高山線は台風で不通になったまま復旧の見込み立ってないし。 で、いつもこの頃になるのですね。でも誓う。来年はちょっと我慢して 暖かい季節に行く。冬限定のお菓子は地方発送してもらう。 寒かった……。いつもに増して。県境辺り雪降ってました。
高山のお天気は雨。いつもながら物産館の駐車場に止めさせてもらい、 お土産をチェック。新しくさるぼぼ神社が出来てました。 先に足湯につかっていこうかと思ったら、掃除中。 ……無料のスポットに文句つけるわけじゃないけどさ、 そこに営業時間7時〜22時と書いてあるぞ。 朝の9時過ぎから掃除するくらいならその前にやっとくとか できないか?チェックアウトしてからでも、足湯もう一回楽しんで 行こうかな♪と思うお客さん、きっといると思うけど……。
さて今回は頑張って早起きしたので(でも途中寝た。頑張って 一人で運転してくれた延期さんごめん)朝市に間に合いました。 昨日ついたばかりというお餅を購入。 みたらしだんご・里芋もち・カットりんごなどを買い食い、 あんとうふ・ようかん・せんべい・げんこつ・三嶋豆・お餅・ 漬物・シソの味噌巻・黒豆茶・畑の肉(大豆だけどお肉そっくり) などを試食。 赤カブはどうせスーパーでも買えるしな。と思っていたが 酒蔵で粕漬けを見つけて珍しいのでついつい購入。 他の酒屋さんでは甘酒を飲みました。すごく温まったよー。 酒粕パワーは偉大だ。美白にもいいらしいです。
お昼は(この上まだ更に)ガッツリと。私はレディースフライ定食、 延期さんは味噌カツ定食。エビと魚一切れずつと 味噌カツ二切れを交換してもらいました〜。やっぱり目の前で 揚げてくれるの見てると美味しさが違う気がしましたよ。 何気に牛カツと豚カツで値段が違うのも逆に良心的。
ここからは変わった体験談をしなければいけません。 ある意味ネタになったのでおいしいと言えなくもなくもない。 高山には福来博士の記念館があるらしいので行ってみたい と言ったのは私。 ちゃんと市が作ってる観光マップにも載ってます。 福来博士というお人は『リング』の博士のモデルになった人ね。 実験の対象になった女性に貞子という名の人もいます。 博士は高山出身なのだそうだ。
城山公園というとこまでひーひー言いながら上って、照蓮寺を 探す。ここも親鸞和尚の直弟子が立てたありがたーいお寺らしい。が。 拝観受付の所では「御用の方はブザーを」の文字。 押してしばらく待つとじいさんが窓を開けた。 受付:「……。」 私:「……。」 何も言ってもらえそうもないのでしょうがないので200円(拝観料) を出す。と、黙ったままパンフレットを差し出される。 延期さんも以下同文。で、入り口を指差しながら 「窓閉めてって。」 行ってしまう。 中に入る。入り口には「団十郎の衣装」と書いた紙がガムテープで(!) 留めてある屏風が……。 団十郎だって何人もいるし何のゆかりで高山のこのお寺にあるのか、 説明一切なし(笑)。 ガラスケースに入れろとまでは言わないが、何とかならんのか、これ。 本堂までは増築か改築した部分のようですが、いーのかなー、 一応重要文化財に指定されてる建物の到る所に 「静かに」とか手書きの矢印が張ってあるって言うのは。 しかもやたらと壁に脚立が立てかけてある。三台は見たぞ。 何にいるんだそんなに。 全く人の気配がない。なのに本堂に近づくと聞こえる声……。 正体は寺や建物についての説明テープ。しかしいつからかかっていたのか 途中からなので何言ってるのか良くわからない。 これ、人が入ってきたら居間かどこかでスイッチだけ入れて、 帰った頃見計らってきるんだろうなー。 いいのか寺の坊さんがこんなに人嫌いで。 狐につままれたような気分で外に出る。お寺の敷地内に それらしき建物はなかったので門のところまで行くと、 「福来記念館」の看板を2つ発見。矢印も↑ →の2種類……。 あれかな?と坂を降りていくと茶店だったり。 仕方ないので勇気を振り絞ってお寺に戻ってまたブザーを押す。 (ちなみに後で延期さんにこの勇気を賞賛される。) と、今度はばあさんが出てきて記念館は茶店の横だという。 行ってみると、記念館は完全に入り口が解放されており、 受付もいなきゃ防犯カメラもない。 おそらく勝手に入っても誰にも咎められない状態。 (更に延期さんは「お寺も『静かに』入っちゃえば誰も 気づかないと思うよ。」とおっしゃった。激しく同意だ。)
ついでに中の展示物もなんというか……。もらったパンフには 「念写写真150枚」みたいな景気のいいこと書いてありましたが。 博士やその関係者の(普通に撮った)写真入れてもそんなにないです。 子供の頃から勉強好きだった、とか賢かった、というエピソードは ともかく、業績などについては知ってることばかり。 これ、『リング』の解説にでも載ってたのかなと思ってたけど、 どうも違うみたい。もしかしたら子供の頃読んだ「世界びっくり 不思議大百科」みたいなノリの本の記憶なのかも……。 ああ無駄なところばっかり記憶力がいい自分が恨めしい。
ほとんどが手書きの掲示物で、公開してる意義はよくわからない。 私の母校では文活と言って各クラステーマを決めて調べたことを 発表する、というお堅い行事がありましたが――夏休みから 大体準備するけど、すごいクラスは本当に力入れてものすごい 濃い発表をやらかす――仮に「念写」か「福来博士」で やったらどのクラスでもこの程度のことは発表できると思う。 あと復刊された福来博士の本と、この記念館を立てた人なんだろうか、 山本という人の本が鎖つきで(誰も取らんよ)置いてありましたが……。 考古学から科学まで、大分トンデモに守備範囲広いご様子。 郷土の偉人を記念したいんだか貶めたいんだか。 何だかカワウソに騙されたような気分でした。
この後、もうちょっとだけお買い物して水出し珈琲飲んで 「かたりべ」買って足湯入って高山を後に。 途中、細入村の楽今日館で日帰り旅の疲れを癒す。 ここは美人の湯だとかで。お湯がつるつるして良かったです。 一年二〜三か月後に高山行った際には、ぜひまた帰りに寄りたいです。
|