よるの迷走日記
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2005年01月15日(土) 確かに驚いた。

新聞ですげー広告を見付けた。陶板額「幕末維新の志士達」。
[宣伝文句より]幕末維新の英雄達が勢揃い 驚くべき秘蔵写真
維新史に一石を投じる歴史ファン驚愕の掘り出し物……。
慶応元年上野彦馬撮影。

うおっ、超豪華!しげしげメンバーを見てみる。
向かって左側前列。桂小五郎が中岡慎ちゃんの横にいる。その横が岩倉卿。
中央後列に西郷・大久保がいるってことは、
薩長連合の後で、暗殺の後だよな。あ、右側前列に龍馬もいる。
……ちょっと待てなんでその横に高杉の晋ちゃんがいるのだ?
この二人面識あったっけ。てか連合て何年?その頃まで生きてたっけ?
隅々まで見ると左後列に江藤新平と後藤象二郎が。薩長土肥勢揃い……
なのに何で一番端っこに、勝先生がいるんだよぉお!

ここでようやく調べ直すと、慶応元年=1865年。
高杉の病死と薩長連合と竜馬暗殺が67年。
禁門の変が64年。バリバリ薩長が犬猿の仲だった頃の筈。
うーん。良く出来た合成なのかな。
しかし更に冷静に見ると、「竜ちゃん」はおなじみの
眩しそうな顔じゃないし、「博文君」は鼻の下にヒゲを書いても
お札(←よく見たことないけど)の人には見えない。
大体が年賦とか見てると本当に神出鬼没、健脚でタフな
幕末人と言えど、江戸、京都でなく長崎に全員集合と言うのは
相当無理がある。倒幕サミットかい。森有礼みたいに
どっちかっていうと新政府で活躍したメンバーも多く含まれているし。
幕末の英雄と肩並べて写真撮るには若年過ぎる気もする。
岩倉さんの子供もいっぱい写っている。家族旅行かい。

……夢のある話だと思ったのだが、やっぱガセか。がっかり。
46人も写ってるから1人位は本物がいるかもしれませんが……。
後は維新前後に活躍した人の年齢調べていちいち近い見た目の人に
当てはめたのか。
その熱意の対価が何と一括払いで12万6千円!
完全に詐欺です。


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