よるの迷走日記
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鷺沢萠さんが亡くなりました。 最近小説からは遠ざかっていたのですが、公式サイトの 日記と裏ページでの管理人との毒のあるやりとりが面白くて、 ちょくちょく覗いていただけに何だか知人のことのように 複雑な心境です。 遺族や友人の方々の心境を思うとやりきれない。 鷺沢さんは本を出すほど溺愛している飼い犬がいた筈なのですが、 どうしてなんだろう、何を思ってたんだろう。 信じられない気持ちで一杯になり、そんなもやもやを 母に話してみたところ、 「愛する人がいるからって、人は自殺しないとは限らないでしょ。」 と全くもってごもっともなご意見をいただいた。ちょっとだけ 救われたような気さえした。
もっとももし親しい人が同じようなことをしたら、 どうして気づいてあげられなかったのか、引き止められなかったのか やっぱりずっとずっと悩むことだろう。想像するだけで心から 血が噴き出しそうだ。 自殺した人を、弱かったからだとか逃げたのだと責めることは できない。苦しみも辛さもその人だけのものだから。 それでも取り残された人の苦しみを思うと言葉を失ってしまう。 どうして?と問わずにはいられない。
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