よるの迷走日記
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2003年11月08日(土) あね・いもうと

『阿修羅のごとく』観てきました。
数年前の再放送にはまってたのです。実は。
冒頭のナレーションが当時の長女役加藤治子。姉妹の母役が
当時の次女役、八千草薫。ニクイ演出です。
うちは母子のえとが同じなので、昭和54年設定だと
四女の年が今の私と当時の母と同じになるのですよ。
何か因縁っぽく感じました。それだけなんですが(笑)。
でもあの掃除機の形とか「懐かしい」と感じる
最後の世代なんじゃないかな。と思いました。
んーでも連続ドラマを映画にまとめただけあって
密度濃い濃い。それでもドラマのほうが設定は過激だったかも。
これが24年前の話って、向田さんて天才だったんですねぇ、本当。
終盤はかなりシリアスな展開になっていくのですが、
人間の業をコミカルに表現してて会場は笑いに包まれてました。
四・五十代の人が全体を占めていたせいか、邦画で皆同じ場面で
ちゃんと笑う、って最近では稀有な例なのでは。
隣の隣の席の人は大爆笑されてました。う〜ん。

四姉妹の競演が話題でしたが、主演は大竹しのぶで決まりかな〜。
桃井かおり演じる本妻とのバトルが最高。
男優さんは中村獅童の真面目なんだけど不器用で口下手、
な演技が最高でした。
女性の方には是非観てほしい映画。ただ、同じ女性でも、
姉妹がいるかどうかでやや、感想が異なるかもしれません。
あそこまで極端ではないにしろ、姉妹ってフクザツです。
書いちゃった向田邦子さんはやっぱりすごい。


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