よるの迷走日記
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『阿修羅のごとく』観てきました。 数年前の再放送にはまってたのです。実は。 冒頭のナレーションが当時の長女役加藤治子。姉妹の母役が 当時の次女役、八千草薫。ニクイ演出です。 うちは母子のえとが同じなので、昭和54年設定だと 四女の年が今の私と当時の母と同じになるのですよ。 何か因縁っぽく感じました。それだけなんですが(笑)。 でもあの掃除機の形とか「懐かしい」と感じる 最後の世代なんじゃないかな。と思いました。 んーでも連続ドラマを映画にまとめただけあって 密度濃い濃い。それでもドラマのほうが設定は過激だったかも。 これが24年前の話って、向田さんて天才だったんですねぇ、本当。 終盤はかなりシリアスな展開になっていくのですが、 人間の業をコミカルに表現してて会場は笑いに包まれてました。 四・五十代の人が全体を占めていたせいか、邦画で皆同じ場面で ちゃんと笑う、って最近では稀有な例なのでは。 隣の隣の席の人は大爆笑されてました。う〜ん。
四姉妹の競演が話題でしたが、主演は大竹しのぶで決まりかな〜。 桃井かおり演じる本妻とのバトルが最高。 男優さんは中村獅童の真面目なんだけど不器用で口下手、 な演技が最高でした。 女性の方には是非観てほしい映画。ただ、同じ女性でも、 姉妹がいるかどうかでやや、感想が異なるかもしれません。 あそこまで極端ではないにしろ、姉妹ってフクザツです。 書いちゃった向田邦子さんはやっぱりすごい。
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