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| 2003年10月08日(水) | 解き放たれた！ |
映画『陰陽師�供抓僂討�ました。
感想は、「どうここうも……。」でしょうか？
観終った時は「ある意味ひどい。」だった（笑）。
娯楽作品としてはよくできてる方なのかな。
ただ話の終盤がどうも今ひとつ。原作者と監督が脚本に名を
連ねてるとは思えない雑な大風呂敷の畳みよう、
とでも申しましょうか。
（ここから大分内容に触れてます）
博雅と晴明の掛け合いや、妖しい女舞は確かに一見の価値あり。
ちょっと残念なのは博雅の、原作の朴訥とした感じがちょっと
消えてたことと笛ばかり吹いてたことかな。他の楽器もうまいんだよ。
しかしそれもどうでもいいとさえ思えるほど、女性陣については
公開前の危惧以上の仕上がりでした。
深田恭子の台詞は、あれでも大分削ったんだろうな……。
男勝りな姫の設定で弓道の稽古もしたと言うのでその技で
ビュンビュン敵を射るのかと思えばそうでもなく。
それだったらあれ「も」吹き替えにして、その分小笠原流の
家元に基本の所作でも習った方がなんぼかマシだったのでは。
頼むから男の博雅や晴明がしずしず歩いてる横で大貴族の姫君が
かつんかつん靴音高く行進しないでくれ。
それと話題のお色気シーンは、あれはスタッフがあかんだろー。
普通スタンドイン（そっくりさん）ってのはそっくりか、
ヌードだったらきれいに見えるのを選ばなきゃ。
色黒だわにきびはできてるわ、そもそも脱ぐ必要ないよ、あれ。
腕まくりしてたすき掛けで十分なのでは。
無理やりな見せ場作りって気がすごくした。
あと、いくらなんでも紗かけ過ぎの小手川祐子。
ついでに本人のせいじゃないけどキャスティングとして変。
深キョンとのバランスを優先したのだろうが、
よく考えたら設定的には彼女の世代でなくてもいい。
今井恵理子は前回の下地がある分、まだ良かった。
台詞がほとんど繰り返しなのと、移動も飛ぶので所作については
あまり気にせずに済んだかな。まーちょっと変でも人じゃないし。
実は今回妙に印象的だったのは謹厳実直な軍人だの
純情ないいひとだのの役から解放されたのがよっぽど
楽しかったらしく、すっごく嬉しそうに演じていた中井氏でした。
滅茶苦茶幸せそうに見えたよきいっちゃん！
