よるの迷走日記
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2003年09月16日(火) 猿に始まり

ビデオ『野村万作 最後の狐に挑む』『釣狐』を見る。
釣狐というのは狂言の秘曲なんだそうです。仲間をすべて狩られ
いよいよわが身も危ないと、老狐が猟師のおじである僧に化けて
罠を捨てさせるが、帰りに罠にかかりそれを外して逃げる……
というシリアスでスリリングなお話です。
また「猿に始まり狐に終わる」とも言い、この釣狐を演じて
ようやく一人前の狂言師、といわれる大事な演目なんだとか。
狐のぬいぐるみを着て舞台を飛び回るハードなもの。
名優が渾身の力で演じているのがわかる、
気迫のこもった舞台の映像でした。

襲名前の萬斎氏の映像もチラッとあり。しかしあれですな、
狐役者の孫であり子である彼が狐の子と噂された安倍晴明を
演じてることに運命的に感じますな。ちょっとこじつけっぽいけど。
ところで最近超意外なところで知った萬斎ファンの人に
お聞きしたのですが、今度息子さんが初舞台なんだそうです。
役はもちろんお猿さん。


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