よるの迷走日記
DiaryINDEXpastwill


2003年09月03日(水) “奥”の楽しみ

母を誘って一泊で温泉へ行ってきました。場所は車で2時間の奥飛騨。
出掛けてすぐ酔い止めを飲み忘れたことに気づいて
いったん家に帰り、再び車に乗り込んでから母が
「帰りの分は?」
「……。」
途中で薬店に寄って貰うことにしました。我ながら鈍くさい。
おかげで雨の山道、母に感謝しっぱなしでした。

ほとんど迷子になることもなく(少しはあった)、
平湯のバスターミナルに着く。ここは90分無料で留められます。
何で時間制限があるかというと、上高地に行くのにマイカー規制が
あるらしく、そういう車にちゃんと村営駐車場に留めてもらうためらしい。
へぇ、新宿の直行便バスがある。大浴場も完備してるのがいかにも温泉地。
道路はさんで向かいには観光案内所もあります。ここで足湯があると
知って、行ってみました。ブーツカットのパンツで良かった。
新しいし、歩いていける距離なのでお気軽にどうぞ。
まず滝を模した冷水の池に入って、足湯に15分くらい入るんだって。
上がってから説明書きを見つけました(笑)。
湯のほうは上段と下段があって、下段のほうは澱んでいたので上段の方が
いいと思います。ちょっと入っただけで足がピンクの靴下履いたように。
これはお風呂も楽しみだ。
まだ時間があるので平湯の大滝も見ることに。
かなり傍まで車で行けるので楽ちんです。おお、結構な見応え。
しかも遊歩道が整備されていてさらに近づいて見ることができます。
みんな意外と駐車場近くから離れないみたいだけど、もったいないよ。

いい時間が来たので宿にチェックイン。500円で立ち寄り湯もできる所です。
お値段の高級なお宿が多い奥飛騨温泉郷にしては破格だったので
決めたのだけど、正直外見を見た印象は、
「やっばいなー。」でした(^_^;)。
元はどっかの会社の保養所だとは聞いてたけど、思ったより小さいし、
見れば見るほど外壁はぼろぼろ。崩れかけてるところもある。
中に入ると、ほっ。一応内装はまあまあきれい。廊下にまだ新しそうな
畳が敷き詰められていて、裸足で歩けるのもいい感じ。
しかし通された部屋は、眺めが悪くそして硫黄臭い。
ああやばい。私はいいけど母が機嫌を悪くしそう。
設備もテレビはあるけど冷蔵庫がない。お茶は湯沸し機がある、ほっ。
ターミナルで買ったトマトを洗面所で冷やしてから温泉へ。
ここの売りはそうよ、大露天風呂なのよ。ここさえ良ければ!
と何だかもう祈るような気持ち。で、内湯に入った時はもう
「ああ〜やってもうた〜。」と思いました。
外湯の扉を開けた途端救われたけど……。それに雨が止んでて良かった。

すごいすごい、露天風呂が七つは伊達じゃなかった。
私のオススメは一見掃除用具置き場かトイレのような小屋の奥にある
岩風呂二つ。静かで木々に囲まれていて、特にいいです。
目立たないので人があまり来ないのもいい。
もう驚いたのが湯の花の量!白濁して見えるくらいの含有量。
ほかほかになって帰ってきてから食べたトマトも美味しかったですぅ。

寝具はセルフですが清潔だったし、食事もテーブルに並びきらないほどの
ご馳走が好きな人には物足りないかもしれないけど、家庭的で私には
良かったです。ご飯はお代わりできるし、さっきトマト食べたし(笑)。
大ご馳走→無理して完食→温泉どころじゃない、ってパターンに
陥らないで済んで助かりました。

そうそう、ここに泊まる人は絶対貸し切り湯に入ること。
鉄釜の風呂だというから五右衛門風呂みたいなもんだろ、と
軽く見ていたら家族連れや小グループでも悠々入れる大釜でした。
二人占めじゃもったいないくらい。しかも半露天。


よる |MAILHomePage