よるの迷走日記
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| 2003年06月26日(木) |
元祖★ビジュアル系IN深作WORLD |
番組で香取慎吾が「カボヅカ君」をやってて面白かったので、 山田風太郎の『魔界転生』を読んだらこれがまた発想がものすごく、 しかし『魔界転生』つったらジュリーだろ!の印象が強かったので 深作欽二監督のビデオを捜し求め、この一本のために 初めて行ったレンタル店で新規入会してしまった自分が何かおかしい。 文章にすると改行ごとに妙な変換があるような気がするのだが……。 まぁいいや。
子供の頃、ゴールデン洋画劇場か何かで観たはずのこの作品、 覚えていたのは死体の山の中で神を呪う天草四郎と 火の海の中で哄笑する細川ガラシャ夫人だけ。 最初と最後だけかい! 改めて観ても、ジュリー様のアイシャドウが素敵。 若衆姿で真田広之に「お前はまだ若い」「こしゃくな」とか言う 天草四郎、お前こそ史実じゃ十代だ。 この二人が醸しだす雰囲気が怪しくていいですわ〜。耽美。 そして時々出てくる必然性がよくわからない女体。 火の合成とか今のCGに比べりゃ技術は落ちますが、 何か説明できない活気があります。角川映画が頑張ってた頃だからかな。
原作では、どちらかというと天草君はパシリ的扱いで、 影のボスがもう一人いるし、転生した剣客たちももっと 魔人化しちゃって手のつけられない化け物なんですけれど。 そして柳生様がもうちょっと飄々していて人間くさい感じ。 だけど映画の設定もまた面白いんですわ。
エンディングテロップこそ沢田・千葉並置だけど 実質ジュリー様主演ですな。完璧ピカレスクに仕上がってます。うひ。
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