よるの迷走日記
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ギリギリまで荷造りで迷いつつ、2時間働く。 駅や空港に行くとそこでモーニングを食べずにはいられない (何かジンクスなのだろうか……)父と朝ごはん。 酔い止めを飲んで、もう道中は寝ることに決めて出発。 うつらうつらしては薄い文庫本を読むうちに京都着。 すぐ奈良線に乗り換えて、快速で宇治十帖の舞台、宇治へ。 もっとも私は大方の読者様と同じく源氏は若い頃の話が 好きなんですがねー。
ポツリポツリ、雨。駅前の観光案内所は明日オープン。 宇治橋側の観光案内所は既に閉鎖済み。 どうせ観光地だからとたかをくくって何も持ってこなかったのに。 宇治川は、細い分流れが速いのかと思っていたのですが、 大きくて立派な川でした。深そうだったし。 ここに飛び込んで助かった浮舟ちゃんは相当のラッキーガール。 去年だったか同じ名前の歌がありましたが、 二人の男の板挟みになって悩んだ挙句入水する彼女と 来ない男を待ちわびる内容とでは微妙にずれがあるよなーと 思ったもんです。
源氏物語ミュージアムは、新しくてかなりお金かかった施設でした。 常設展示室が春の部屋、映像展示室、秋の部屋に別れていて、 まず春の部屋では牛車が。で、でかい。車輪が私の背より高い。 と、いう事は中に乗ると十分に眺めは良い筈。乗ってみたい! こういうの体感できる展示物っていいですよねー。 後は六条院の百分の一模型も興味深い。 しかし、32面マルチ画面による映像を延々流すのは……。 平日の午後、お客さんもまばらな館内では電気の無駄遣いかも。 春夏秋冬花鳥風月で、美しいのは確かなんですが。 篠田正弘監督の短編映画が30分おきの上映なので、 いったん常設展示室を出て「源氏物語に親しむコーナー」へ。 パソコンが何台か置いてあって、クイズや性格による登場人物診断が できます。私は設問に違う答え方をしたけど最後の質問が 「貴女は大胆 or 一途?」だったため2回とも朧月夜でした。 だってどっちも違う気がするけどどちらかと言えば言動が突飛で 飽きっぽい人間だと思ったんだもの〜。
さて、映画は怖かったです。だって館内私一人。 しかもこれまた贅沢な造りなの。階段状のベンチの下の部分に 無数の蝋燭型電球が灯っていて、しかもご丁寧に かすかに揺れるようになってて遠目だと本物みたい。 ここ…お客さんが来ない回はさすがに上映しないよね? 一人最前列中央で見た映画は人形劇で、無表情なのが徒っぽかった。 ナレーションが岩下志麻で浮舟の声が葉月里緒奈だったことを ご報告しておきます。
あとねー「春」から「秋」にかけて奥の方に 宇治川を模したと思われる通路があるんだけど、 わざととしか思われないほど目立たなく作ってあるので、 正面から移動する人のほうが多いと思います。 秋の部屋は垣間見の場面が再現されていて、おお、御簾って 意外と透けて見えるのね!ただ、あれは夜の場面ですから、 昔ならもっと照明は弱かったんじゃないかと。
ミュージアムと言うのは黴臭いイメージがありますが、 こことは無縁の言葉ですね。ただ展示法よりもうちょっと 展示品にお金かけたほうが来館者にはうけるのでは……。 あ、でもでも、私図書館に行くのを忘れたので(読書虫失格!) そこがすごいのかもしれません。
そこから宇治神社、宇治上神社と散策。 御茶屋さんで茶そばと季節限定桜もなかアイスを頂きました。 桜の香りのピンクのアイスに葉っぱもちゃんと入ってて美味。 お次は十円玉のモデル、平等院。 庭の枝垂桜がきれいでした。外国人観光客も多かった。 鳳翔館というミュージアムがすごい。 外観に影響しないように建築されているんです。 ここでもパソコンを利用して彫刻を細部まで観察するという 体験ができます。年配の拝観者には あまり利用されていないみたいでしたが。
道に迷って縣神社を通り、今度は京阪宇治駅から中書島へ。 そう、酒処で有名な伏見です。月桂冠の記念館は 夕方で閉館なので見られず。長建寺で弁財天に参拝。 お酒のソフトクリームも美味しかった。三口めからは 普通のアイスのようでした。 キザクラカッパカントリーでは河童の絵を見て、 さんざん悩んでにごり発泡酒の小瓶を購入。 奈良漬も迷ったんですが、重いのと要冷蔵なので断念。 ご近所なのか、敷地内におばあちゃまといた白い犬が おとなしくてかわいかった。
寺田屋の前を通って歴史に思いを馳せ、竜馬通りの お寿司屋さんで名物龍馬寿司をゲット。 店頭にいろんなグッズと一緒に並んでますが、頼めば すぐ作ってくれました。しかし新撰組と龍馬のカレンダー 並べて貼っちゃいかんぜよ。 つまり今日泊めてくれる友人への手土産を 全部現地調達したわけです。
京阪中書島を今度は大阪方面に行き、最寄の駅で友人と再会。 最近イロイロあって彼女、また可愛くなってもう。 お土産が評判良くて嬉しかったです。 私も持ち帰るには重い物を味わえて役得でした。 明日は大阪観光だ!
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