よるの迷走日記
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2002年12月01日(日) 仁義なきゴッドファーザー

『ギャング・オブ・ニューヨーク』のキャッチコピー、
「この復習が終わったら、愛だけに生きると誓う」
CMでは超渋い声(うっとり)がこれを語るのですが、
私の推理が正しければそんなこと言ってる奴はまず死ぬね。
それも結局願いは遂げられるけど相打ちになって
重症を負い(相手は即死)、彼女のもとに戻って
その温かい腕の中で両親の思い出――釣りに連れて行ってもらった
とか野球習ったとか子守唄とか得意料理の話――
を息も絶え絶えになりながら話して自分もそんな
家庭を作りたかったとか何とかが最期の言葉に。
エンディングでは墓石に赤いバラとキスを捧げる喪服の女。
そして傍には父親そっくりの幼い息子。
重厚なテーマソングをバックに手をつないで帰る母子――。

そして三十年後血は争えずギャングになった息子(二役)。
かつて父の親友で今は大組織のボスになっている男に
気に入られその娘と恋仲になり順風満帆かと思いきや
ある日父の死は仲間の裏切りによるものだと知ってしまう。
愛を捨て復讐を誓う男。
激しい銃撃戦の後、返り血を浴びながら
廃墟のように静まり返った早朝の町を一人の男が
悠然と歩いていく――。

更に三十年後。裏社会のトップに登りつめた男は
自分がボロボロにして捨てたかつての恋人の娘と息子が
愛し合っていると知り激怒する。
つつましい幸せを求める息子とその対極にある父。
些細な親子げんかであった筈のそれはニューヨーク中を巻き込んで
醜い後継者争いにまでエスカレートしていく。

あっという間に三部作の出来上がり。構想5分。


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