よるの迷走日記
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運命の日がやってきた。 どうもショックでちゃんと聞こえてなかったようで、 手術ではなく注射をするのだそうだ。 この日のために母は 「うちのぼっちゃんが大変で〜〜。」 と有給を取った。と言うか 「大事な一人息子だもんね〜〜。」 と許す職場もどうかとは思うが……。 朝一番に出かけて、母は遅出の私が出かける前に 単身帰宅。急変することがあるからと、 夕方の4時まで預かられてしまったそうだ。
16時、母に電話してもつながらず 最悪の事態が脳裏をよぎる。 17時過ぎにメールが来て、 とりあえずの無事を知る。 当分は毎日病院通いだそうだ。
20時過ぎ、父が出勤。 一時心臓が止まっていたらしい。 母が泣きながら身体をさすったら 息を吹き返したとか。 私が帰宅すると玄関の中に入れてもらっていた。 本当に苦しそうに息をしている。 でも私を見ると尻尾を振ってくれた。 体を撫でてやると、ちょっとは落ち着くようだ。 でも大好物のハムさえほとんど食べないし、 トイレのためにちょっと外に出してやっただけで 鼓動が早まって見ている方も辛い。
『サトラレ』をビデオで録画しながら 母と交代で撫でてやる。 主人公の「一緒に暮らしてたのに、 こんなになるまで気づかなかった。」 という思いが自分とシンクロして泣けた。 撫でるのを止めると、たしっと前足で私の 手を押さえるのがすごい。 楽なのもあるし、きっと奴も不安なんだと思う。 寝たかと思えばちゃんと呼吸しているのか 心配になって確かめずにいられなくなってしまう。
一日中付き合って母もぐったりしている。 しかも獣医はこの一週間が山で、 一月後にもう一度同じ注射をすると 言っているらしい。 こんな辛い思いまたさせるのか? ちゃんと気をつけてやればよかった、 もっと早く気づいてやれば良かったと思うと胸がつまる。 頑張ろう、頑張ろうね弟。
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